不安感マネジメントと人材育成の新常識
最近、地域おこし協力隊の支援を行う株式会社あるやうむが、地方創生に向けた新たな試みとして行ったDAOマネ勉強会が話題を集めています。この勉強会では、組織アセスメント分析や人材育成を専門とする株式会社ティーブレーンの東矢昌夫さんを招き、「存在感」と「不安感」を軸にしたコミュニケーションの重要性について学びました。
DAOマネ勉強会の概要
地域おこし協力隊は、各自治体ごとに異なる役割や環境で働くため、成功と失敗のパターンを共有することが非常に重要です。株式会社あるやうむのDAIマネ勉強会は、こうした協力隊員の貴重な経験を相互に学ぶ場として機能しています。今回の勉強会には、約7万人、700社を対象にしたデータを基にした具体例が多数紹介され、参加者たちはその実践知を自分たちの日々の活動にどう活かしていくかを考える貴重な機会となりました。
不安感と存在感のマネジメント
東矢さんは、周囲をマネジメントするためのコミュニケーション技術として、「存在感」と「不安感」の2軸フレームワークを提唱しました。特に、相手の心理状態を読み取る能力は、協力隊にとって極めて重要です。コミュニケーションには「ドッジボール型」と「キャッチボール型」があることがわかり、特に後者の重要性が説かれました。キャッチボール型では、相手の気持ちを理解しながら会話することが求められます。これにより、相手との信頼関係を築き、スムーズにプロジェクトを進めることが可能となるのです。
相手の状態を知る重要性
自己マネジメントには限界があるため、他者の視点を取り入れることが重要です。例えば、相手の状態に応じて負荷を調整することで、能動的なコミュニケーションが実現します。具体的には、相手がどのような感情にいるかを把握し、適切なフィードバックを行うことで、両者のパフォーマンスを向上させる効果があるといわれています。このため、コミュニケーションの際は、「状態が低いときは負荷を軽く、高いときは負荷をあげる」ことが望ましいです。
実生活に役立つ2軸フレームワーク
存在感と不安感を見立てるための4つのタイプ(満足群、承認群、配慮群、成長群)は、人々の心理状態を理解する上で非常に有用です。特に、存在感が高く不安感が低いタイプは、高いパフォーマンスを発揮しやすく、周囲と良好な関係を築くことができるため、積極的なコミュニケーションが励まされます。
存在感を上げるための4つのアプローチ
1.
認知: 相手の存在を意識することから始まる声かけや挨拶。
2.
反映: 行動や発言に対するリアクションで、相手の存在を引き立てる。
3.
裁量: 選択肢を与え、自己決定感を育む。
4.
承認: 褒めることで、相手の自信を高める。
これらのアプローチを通じて、組織内での信頼感やチームワークが育まれます。
不安感を下げるための4つのアプローチ
不安感を下げるための具体策として、以下の4つが提案されています。
1.
見通し: 目的や目標を明確にする。
2.
安全: 失敗を責めない心理的なセーフティネットを作る。
3.
支援: 人の協力を忘れず、できないことは他者に助けてもらう。
4.
公平: 評価基準や役割の透明性を確保する。
これらの戦略を活用し、自ら不安感を低減することが可能です。
参加者の気づきと今後の展望
後半には、参加者たちが自分の身近な人の例を挙げて意見を交わしました。「周囲を巻き込む力が強い人ほど存在感が高い」といった意見もあり、実践的な学びが多く得られたようです。今後も株式会社あるやうむでは、地域おこし協力隊員同士の知見を共有する勉強会を定期的に開催し、学びを深めていく予定です。地域全体の価値向上に寄与するため、DAOの運営にも力を入れていく所存です。
おわりに
東矢昌夫さんが提唱したコミュニケーション技術は、さまざまな組織で活用可能です。今後、地域を支える力を大いに発揮できるよう、さらなるスキル向上を目指す参加者たちの姿が印象的でした。地域のために、自らの知見と経験を活かし、共に成長していくことが求められているのです。