Welbyセミナーを振り返る
2026年7月8日、東京都中央区の日本橋ホールにて、株式会社Welbyが「『患者中心』を今考えるセミナー」を開催しました。このセミナーは、患者向け医療情報プラットフォーム「Welby Patient Contents Platform(WPCP)」と医薬品情報サイト「お薬のこと・病気のこと(kotokoto)」の提供開始を記念するものであり、製薬企業や医療ヘルスケア企業が患者との関係性を深め、真に価値を提供していく方法を考える場として設けられました。
開会挨拶
セミナーの幕開けにあたり、当社代表の比木武氏が開会の挨拶を行い、WPCPの発足の背景と目指しているビジョンを語りました。15年以上にわたるPHR(Personal Health Record)サービスの実績をもとに、今後は患者自身の手元に医療データを戻し、そのデータを学びや治療に生かす仕組みが求められると強調しました。「患者さんのデータは一義的には患者さん自身のものであり、関係するステークホルダーと共に有効活用していきたい」との意気込みが示され、会場は期待感に包まれました。
基調講演:中外製薬の視点
続いて、中外製薬株式会社の塚本衡司氏と嶋内隆人氏が基調講演を行い、「患者中心」が同社の企業理念のコア・バリューであることを述べました。従業員一人ひとりにその理念が浸透している中、塚本氏は患者の声を医薬品開発に活かす取り組みを紹介。嶋内氏は「アラウンドプロダクト」という新たなサービスの考え方を示し、地域医療における具体的な活動を共有しました。
Welby Session
当社COOの中野暢也氏は、WPCPの開発秘話とその機能を詳述しました。患者と医療者、製薬企業の間で発生する情報格差を解消するために、WPCPはその役割を果たすとし、患者が必要な情報を正確かつタイムリーに受け取れる環境を整えることが重要であることを説明しました。特に、ユーザーに優しいインターフェースを設計することに注力し、医療用語の難解さを解消するために文字サイズや情報の絞り込みを工夫した点も強調されました。
パートナーセッション
他のセッションでは、株式会社medパスの鈴木滋己氏やMBK Wellness株式会社の渡邉美夏氏が、それぞれの視点から患者中心の医療の重要性について講演しました。medパスでは医療者の資格を確認するインフラが紹介され、双方の立場に適切な情報を届ける重要性が強調されました。渡邉氏は、患者自身が科学的根拠に基づいた正しい知識を持つことの重要性を説き、同社が行ってきた歴史的な取り組みも披露しました。
特別講演と閉会の挨拶
特別講演では株式会社ファルモの北場彰氏が薬剤師の役割の変遷について紹介。薬剤師が患者中心の医療を実現するために果たすべき役割について述べ、薬局が情報伝達の重要な場となる可能性について言及しました。最後に、Welbyの清水健一郎氏が閉会の挨拶をし、医療現場と製薬企業との架け橋としてWPCPやkotokotoを活用していく考えを示しました。
このセミナーは、参加者全員が共通の目的を持って議論できる貴重な場となり、患者中心の医療の未来についての様々な視点が交わされました。Welbyは、今後もパートナーと共に患者中心医療の実現に向けて邁進していきます。