さいたま市が推進する新しいビジネスモデル
さいたま市は、スポーツとビジネスの融合を目指す新たなプログラム「さいたま市版SOIP」を発表しました。このプログラムは、地域の企業とスポーツチームが連携し、新たな成功事例の創出を目指すものです。参加するスポーツチームには、サッカークラブの浦和レッドダイヤモンズと大宮アルディージャが名を連ねています。この取り組みでは、地域とスポーツ産業の共創が重要視されており、参加企業の募集が始まります。
SOIPの背景と意義
SOIP(スポーツオープンイノベーションプラットフォーム)は、スポーツにおけるオープンイノベーションを促進し、スポーツ界と他産業との接点を増やすことで、新たなサービスと価値を生み出すための社会的取り組みです。これはスポーツ庁が提唱する概念であり、さいたま市が日本初のスポーツコミッションのもと、地域を活性化させるための活動の一環として進められています。
参加スポーツチームと募集テーマ
浦和レッドダイヤモンズ
彼らの取り組みの一つには「健康増進」サービスの開発があり、地域とのつながりを深めることを目指します。また、サッカー観戦を環境問題の解決にもつなげる施策や、企業向けの研修ツーリズムのプログラムが考案されています。
大宮アルディージャ
大宮アルディージャは、大学との連携を深めることで集客を図る施策や、平日にもスタジアムを利用する取り組み、観戦者に笑顔をもたらすイベントを計画しています。
プロセスとスケジュール
プログラムのプロセスは株式会社ザスモールシングスが設計・進行協力しています。参加企業は、なぜこの取り組みに参画するのか、互いの理解を深めるための場が用意されています。スケジュールとしては、2024年10月11日に公募が開始され、同年10月29日が応募締切です。選ばれた企業は、その後1次審査を経て、実際にスポーツチームとの顔合わせが行われます。
1ヶ月以内にプロトタイピングを行い、12月10日には中間発表も行われる予定です。最終的に2025年3月27日には成果報告会も予定されており、事業化に向けた支援が行われます。
参加資格とメリット
このプログラムへの参加資格は、スポーツビジネスに興味を持ち、事業化に向けて具体的なアイデアを持つ法人またはコンソーシアムです。また、オフラインでの全日参加が必要です。採択された提案には、事業開発に必要な資金のサポートや、専任メンターによるビジネス支援も提供され、地域の関係者との強力なサポート体制が確立されます。
さいたま市が目指す未来
さいたま市版SOIPは、地域社会の課題解決や新たなコミュニティの形成、関係人口の増加を目指しています。このプログラムを通じて、スポーツ産業を含む新産業の創出、さらには既存産業の活性化を図ることで、さいたま市が新しいスポーツビジネスに挑戦しやすい環境づくりを進めます。地域のメンバーとの強い連携を通じて、未来の可能性を広げる取り組みが進んでいます。
お問い合わせ
詳細については、一般社団法人さいたまスポーツコミッションの公式サイトを訪れるか、お問い合わせフォームを通じてご連絡ください。