業務提携の概要
株式会社イエソドは、システムワークスジャパン株式会社(SWJ)との業務提携を発表しました。この提携は、特にIGA(Identity Governance & Administration)領域における連携の強化を目的としています。イエソドは「YESOD」というプラットフォームを提供しており、人・組織データを起点にした統合的なID管理を行っています。
一方、SWJはシステムインテグレーションや業務デジタルトランスフォーメーション(DX)の支援を専門とし、企業の基幹系システムの導入や運用支援において豊富な実績を持っています。この新たなパートナーシップにより、両社はより効果的にID管理と権限統制の最適化を推進していく方針です。
背景と課題の認識
近年、企業ではSaaSの利用が急増し、ハイブリッド環境の複雑さからいくつかの問題が生じています。具体的には、人事異動によるアカウントや権限の更新の煩雑さや、コンプライアンス面でのアクセス管理の厳格化が挙げられます。また、従業員の情報をシステム間で一元管理し、その鮮度を維持することも課題として浮き彫りになっています。
イエソドは、これらの課題に対し、時系列に統合された人・組織情報を用いてIDライフサイクルを管理することにより、各種SaaSやオンプレミスとの連携を支援しています。その結果、企業はより効率的な統合ガバナンスが可能になります。
具体的な取り組み
今後、両社は以下のポイントに基づいて協業を進めます。第一に、IDと権限の管理を自動化および最適化するための導入コンサルティングを共同提供します。第二に、人事システムやタレントマネジメントシステムとのデータ連携の自動化を支援します。これによって、企業は業務プロセスの効率化を図ることができます。
また、SaaSとオンプレミスのハイブリッド環境においても、プロビジョニングの最適化を目指します。さらに、ガバナンス強化や内部統制に対応するため、統合ディレクトリ基盤の普及を促進します。両社は特にエンタープライズ企業向けの大規模導入プロジェクトにも共同で取り組む予定です。
YESODのパートナー戦略
この提携は、イエソドにとって重要な第一歩であり、今後のパートナープログラムの強化にもつながります。具体的には、SIerやコンサルティングファームとの連携を通じて導入支援体制を拡充し、各種SaaSや基幹システムベンダーとの技術連携を進めていきます。また、国内IGA市場におけるリーディングポジションの確立を目指しています。
コメント
システムワークスジャパンの代表取締役、米田一樹氏は「イエソドとのパートナーシップを非常に光栄に思います。DX推進の重要性が高まる中で、イエソドのYESODは非常に柔軟で実用性の高いID管理プラットフォームです。今後、SWJとしても、イエソドとの連携を深め、お客様の課題解決やセキュリティ強化に寄与していきたい」と語っています。
会社情報
設立:2018年9月13日
所在地:東京都港区港南2丁目15-1 品川インターシティA棟22階 SPROUND内
サイト:
www.yesod.co
設立:1988年10月20日
所在地:神奈川県鎌倉市小町2-14-7 かまくら春秋スクエアビル2F
サイト:
www.swj.co.jp