地雷除去技術「JIKAI」
2025-11-04 13:54:44

次世代の地雷除去技術「JIKAI」と国際的な連携の重要性とは

地雷除去に向けた革新技術「JIKAI」



2025年10月28日から30日にかけて、ルクセンブルクで開催されたGICHD(ジュネーブ国際人道地雷処理センター)主催の「GICHD Innovation Conference 2025」において、株式会社ワールドスキャンプロジェクト(WSP)が次世代磁界センサ「JIKAI」を発表しました。今回は、WSPの地雷除去への取り組みと、「JIKAI」の特長について詳しくご紹介します。

GICHD Innovation Conference 2025の意義



本会議は、地雷やクラスター弾などの脅威にさらされる約7,500万人の命を守るための重要なイベントです。国際的な専門家や他分野の有識者が集まり、地雷対策や弾薬管理のイノベーションを通じて、新たなアプローチを模索する場として設けられています。WSPは、この会議において、地雷除去における自社の技術的進展を発表し、多くの参加者の注目を集めました。

JIKAIの革新性



「JIKAI」は、従来の磁場検出技術であるフラックスゲート方式を超える、15〜20ピコテスラ(pT)という高感度の磁場検出を実現しています。自社開発の「JIKAI方式」を採用しており、その特長は、小型かつ軽量でありながら、高い耐環境性を持つ点です。これにより、ドローンや水中ロボットへの搭載が可能となり、人間が立ち入ることが難しい危険区域での作業が安全に行えるようになります。

また、「JIKAI」は専用ソフト「JIKAI-VISION」と連携し、検出したデータの可視化を行います。ヒートマップや地理情報上での表示が可能であり、これまでにない精度で磁気計測の限界を突破します。この技術革新は、国際的な連携や応用展開の道を拓くものと期待されています。

国際連携の必要性



会議後、WSPはウクライナの現地組織を含む関係者との意見交換を行い、技術の適用可能性や課題について話し合いました。地雷除去活動を持続的に支えるためには、国際協力が不可欠です。WSPは、現地での知見や経験を反映させ、今後の技術開発を進めていく方針です。

特に、地雷や不発弾が多く存在する地域においては、「JIKAI」の導入が人道支援の現場において重要な役割を果たすと考えられています。

社会的価値の拡大



WSPは技術の進展とともに、安全で持続可能な復興を支えるテクノロジーとして「JIKAI」をさらに広めていく意気込みです。今後も国際的な連携を強化しながら、日本発の磁気探知技術を人道支援に実装する取り組みを加速させていく予定です。

企業情報


  • - 会社名: 株式会社ワールドスキャンプロジェクト
  • - 代表者: 代表取締役 上瀧良平
  • - 設立: 2020年1月22日
  • - 所在地: 東京都新宿区西早稲田2-18-23
  • - 主な事業: ロボット・ドローン、センサ、汎用IoT端末の研究開発・設計・製造・販売・輸出
  • - 共同研究: 九州大学、名古屋大学、東京大学
  • - URL: ワールドスキャンプロジェクト公式サイト

地雷除去に向けた新たな一歩としての「JIKAI」は、国際社会における平和の礎となることが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社ワールドスキャンプロジェクト
住所
東京都新宿区西早稲田2-18-23スカイエスタ西早稲田 2F
電話番号
03-6670-1692

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