無線通信の新製品発表
2025-05-19 09:22:43

CMLマイクロ社が新型GaAsパワーアンプを発表、無線機器の進化が加速

CMLマイクロ社が新型GaAsパワーアンプを発表



コーンズテクノロジーが国内代理店を務めるCMLマイクロ社が、無線通信機器向けに新たな製品を発表しました。2セルリチウムイオン電池で駆動する無線機器向けに設計されたこのパワーアンプは、優れた性能と高効率を誇る1段及び2段構成の製品です。

高性能のパワーアンプ「CMX90A007」と「CMX90A009」



新製品には、「CMX90A007」と「CMX90A009」の2つがあります。「CMX90A007」は、ガリウムヒ素を使用した高ゲインの2段HBTアンプで、単独でも最終段パワーアンプとして使用可能です。また、新たに発表された「CMX90A009」は、1段構成のパワーアンプで、効率の高い熱設計を施しています。両製品は136MHzから1,000MHzまでの広範な周波数での通信に対応しており、双方向無線など様々なアプリケーションでの利用が見込まれます。

設計の柔軟性と実装の容易さ



これらのパワーアンプは、QFNおよびDFNパッケージで提供され、熱特性を強化して信頼性を確保しています。特に、プリント基板への実装が容易になり、さらに外部マッチング回路を利用することで、設計者は用途に応じた最適な性能を引き出すことができます。これにより、重要な通信機器や携帯型無線端末、双方向無線機、ワイヤレスデータモデムネットワークなどの様々な用途に対して柔軟な構成が可能になります。

競争力のある高効率特性



新製品の特長としては、以下のような高効率な出力が実現されています。

  • - CMX90A007: 435MHzで7.4V入力時に出力が+33.5dBm(2.2W)、効率55%以上。
  • - CMX90A009: 435MHzで7.4V入力時に出力が+40.0dBm(10W)、効率60%以上。

これらの製品は、6.0Vから9.5Vの電源電圧で稼働可能で、特にリチウムイオン電池から直接駆動ができます。また、温度補償機能を持つアクティブ・バイアス回路を内蔵しているため、設計がシンプルで、携帯通信機器への組み込みも容易です。

市場ニーズに応える新しい選択肢



CMLマイクロ社のプロダクト・ライン・ディレクターであるロブ・スミス氏は、近年の市場におけるパワーアンプ供給の問題に言及し、特に双方向無線機のメーカーへの影響について触れています。市場のサポートを目指し、高集積な1段及び2段構造のパワーアンプの投入によって、製品ラインを拡充しました。

これらの新製品は、既にアジア、ヨーロッパ、米国で販売開始されており、詳細なデータシートも提供されています。また、CMLマイクロ社のグローバルな販売チームによる完全なサポートも用意されており、製品や評価ボードの購入も可能です。

コーンズテクノロジーについて



コーンズテクノロジー株式会社は、日本と海外との貿易発展に寄与する技術専門商社であり、様々な新製品や技術のマーケティングと販売を行っています。迅速且つフレキシブルに世界最高レベルの提案を行うことを目指しています。

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