HACCP対応アプリ「FooF」の登場
2020年12月1日、誰もが簡単にHACCPへの対応が行える食品衛生管理アプリ「FooF(フーフ)」がサービスを開始します。このアプリは、飲食店経営者がHACCPの義務化に対応するために必要な専門知識を学ぶ手助けをするために設計されました。
HACCP義務化が求められる背景
2018年6月、食品衛生法の改正によりHACCPが飲食業において義務化されました。施行は2020年から始まり、2021年には完全に義務化される予定です。この法律に従わない場合、飲食店には様々な罰則が科される可能性があるため、経営者は新しいルールを速やかに理解し、導入する必要があります。
しかし、当社の調査によると、2020年6月段階でHACCPの義務化について「知らない」と回答した飲食店経営者はおおよそ70%以上。さらに、認識しているが導入を見送っている経営者も40%以上に上るなど、普及が進んでいないという現状があります。
フード業界の変化に向けて
「FooF」は、そうした状況を改善すべく、すべての飲食店舗が負担なくHACCPを導入できるよう設計されています。アプリは、パソコンや専用システムの導入なしで、スマートフォンやタブレットを使用してタップひとつで管理項目の入力が可能です。入力したデータは自動的に帳表化され、煩雑な管理業務を簡素化します。
主要機能
- - 最低限の管理項目の選択: 厚生労働省の指針を元に、一般衛生管理や製品管理など、必要な項目が設定されており、専門知識がなくても簡単に始めることができます。
- - 信憑性の高い記録管理: 特許出願中のシステムにより、全メニューを登録しトレーサビリティを実現。改善前後の記録も画像で保存することが可能です。
- - 充実したフォローサービス: アプリ利用における相談窓口を設け、専門的なアドバイスを提供。また、動画やニュースを通じた情報発信も行います。
このような機能により、HACCPの導入が難しいと感じる経営者にとって大きな助けとなります。
フードテックジャパンでの出展
さらに、「FooF」は2020年11月に幕張メッセで開催されるフードテックジャパンに出展予定です。この展示会では、食品製造の自動化や効率化に貢献する技術が紹介される中、当アプリの特徴を直接体験できる機会となります。
まとめ
Hosds株式会社F-BRIDGEの代表取締役社長、吉岡博司氏は「HACCPの制度化まで残された時間は限られている」と語ります。今後の法に基づく厳しい取締りに向け、飲食店は早急に対応が求められています。「FooF」は、その導入を簡素化し、将来の食の安全を支える重要なツールとなることでしょう。日本の食文化がさらなる進化を遂げるために、ぜひアプリを活用していただきたいと思います。