ニレコの新たな革新:BFSレーザ距離計測器の誕生
株式会社ニレコが、5m程度の中長距離計測において、μmオーダーの非常に高い精度を実現した新型レーザ距離計測器『BFSレーザ距離計測器』を発表しました。これまでにない高精度と長さの測定範囲を融合させたその技術は、さまざまな産業での利用が期待されています。
高精度計測の実現
BFSレーザ距離計測器は、一般的なレーザ距離計測器が採用しているToF(Time-of-Flight)方式や三角測量方式とは異なり、光ヘテロダイン方式を採用しています。この技術により、中長距離でリアルタイムに精密な計測が可能になり、従来の技術では難しかったさまざまな環境下での高精度な測定を実現しました。
特に、最大4ヘッドによる完全同期多点同時測定が可能で、狭い場所でも使用できる超小型の照射受光ヘッド(φ17×21mm)を備えています。また、光ファイバによる延長が可能で、レイアウトの柔軟性も優れています。さらに、IP65準拠の堅牢なヘッド構造は、過酷な環境においても信頼性を持って測定を行うことができます。
多様な産業での活用
この計測器は、鉄鋼業界や非鉄金属分野、精密工作機械、半導体製造、自動車産業の大型部品製造、航空宇宙と防衛分野、さらにはロボティクスや土木建築物のモニタリングに至るまで、幅広い用途が想定されています。特に、鉄鋼業界における熱間圧延工程での厚み測定や、大型ダイキャスト部品の形状測定などにおいて、その性能を発揮します。
環境への対応力
BFSレーザ距離計測器は、高温環境や外乱光、空気の揺らぎといった過酷な条件下でも高精度な測定ができることが特徴です。これにより、気温の変化や外部要因に左右されない安定したデータが得られます。この特性は、特に工業環境において非常に重要です。
詳細な製品仕様
新型レーザ距離計測器は、型式BFS15-DとBFS15-Tの2つのモデルがあります。BFS15-Dは、ファイバーレーザを用いて波長が1558nmのものを採用し、最大860mmの測定範囲で、精度は驚異のμmオーダーとなっています。一方のBFS15-Tは、より短い測定範囲で運用されるモデルで、各ヘッドにおいて300mmまで計測可能です。
まとめ
この新たに発表されたBFSレーザ距離計測器は、ニレコが長年にわたり培ってきた制御や計測の技術を集結させたものであり、2025年9月からの販売開始が予定されています。ニレコは、これによってさらなる産業の発展に寄与していくことでしょう。精密測定技術の進化を楽しみにしたいところです。
お問い合わせ
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