AlgaleXの挑戦
2023-01-17 12:00:01
沖縄発のAlgaleXが開発した特許技術でフードテック革命を追求
AlgaleXが泡盛粕を利用したDHA製造方法に特許取得
沖縄県うるま市にある株式会社AlgaleX(代表取締役社長:高田大地)は、持続可能なDHA製造を目指すサステナブル フードテック企業です。特に、魚に依存しないDHAの生成方法を開発し、2023年1月に喜ばしい通知を受けました。それは、泡盛粕を活用した食用藻類の製造方法について特許査定を取得したというものです。
魚に依存しないDHAの必要性
一般的に、DHAは主に魚から得られる栄養素として知られています。しかし、魚を通じてしか入手できないため、実際には独特の制約が伴います。養殖魚は成長過程で多くの天然魚を消費し、その結果、DHAを得るための持続可能性が脅かされています。この問題を解決するために、AlgaleXは魚に依存しないDHAの開発に取り組み始めました。
泡盛粕の活用
泡盛は沖縄の伝統的な酒ですが、その消費が減少する一方で、製造過程から生まれる泡盛粕は廃棄されるケースが多くなっています。この未利用資源を活かすこともAlgaleXの重要なミッションです。泡盛粕を利用してDHAを豊富に含む微細藻類を発酵させる技術の確立が、会社の成長に繋がると考えています。
DHAと栄養素を同時に提供
研究の結果、AlgaleXは泡盛粕から発酵させたDHAを豊富に含む「Umamo(うまも)」という製品を開発に成功しました。この微細藻類は通常の青魚の10倍以上のDHA含有量を誇ります。さらに、DHA以外にも、GABA、アルギニン、ビタミンB12などの栄養素も含まれています。これにより、効率的に様々な栄養を提供できるのです。
未来に向けた展望
AlgaleXは、Umamoを基にした新しい製品を展開する計画も持っています。2023年2月には、完全植物性のDHA・オメガ3高含有サプリメント「Umamo Omega-3 Special」の発売を予定しています。また、食用の「Umamo出汁」も同時に開発中とのこと。
AlgaleXの歩み
2021年3月に設立されたAlgaleXは、設立以来、数々の賞を受賞し、日本のビジネス界でも注目されています。2022年には「200 SUPERSTAR ENTREPRENEURS」に選ばれ、多くのメディアにも取り上げられてきました。持続可能な社会の実現を目指し、今後も技術革新に注力していく姿勢を見せています。
おわりに
AlgaleXの取り組みは、沖縄の伝統を尊重しつつ、現代の課題である環境問題や食の持続可能性と向き合っています。この企業の新しい技術がどのように展開されていくのか、今後の動向が目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社AlgaleX
- 住所
- 沖縄県うるま市州崎12-75沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター
- 電話番号
-
098-800-1902