気仙沼の銘菓「さんまパイ」が復活!
昭和の時代から気仙沼市民に長く親しまれてきた名菓「さんまパイ」が、5年の販売中止を経て、ついに新しくなって登場しました。かつて人気を誇ったこのお菓子は、バターの香りが漂うリッチな味わいを持ち、土産物としての魅力を再度発信すべく刷新されました。
懐かしい思い出と新たな12月のリリース
「さんまパイ」の初登場は昭和60年代。この菓子は、気仙沼の菓子組合の有志によって誕生しました。故・小山隆市氏が率いたこのプロジェクトは、地域の特産品であるサンマを使用して、港町の名物として多くの人々に愛されました。しかし、販売店の減少と売上不振により、2018年に販売が終了。その後も市民から「仕送りの中に入っていた」や「神棚、仏壇に供えていた」といった思い出が語られ続けました。
これらの声を受け、気仙沼菓子組合の承認を得て、完全に新しい形での復活に向けた動きが始まりました。新しい「さんまパイ」は、素材と製法に対するこだわりが光ります。
新しいレシピと風味への挑戦
新たに誕生した「さんまパイ」は、発酵バター100%のパイ生地を使用しています。このパイ生地は、バターの風味を存分に引き出し、食べ応えのある焼き上がりを実現しました。また、従来の白砂糖ではなく、きび糖を使うことで、上品でやさしい甘さが感じられます。この甘さは、食べた後も余韻が残ることなく、さらなる一口を呼び寄せます。
更に、気仙沼市内の水産加工業者が作ったサンマ節を粉末にし、ふりかけることで、独特の旨味をプラスしています。保存料や着色料は一切使用しておらず、子供でも安心して食べることができる製品です。原材料には、国内製造の小麦粉、バター、きび糖、卵、食塩、サンマパウダー、アルミフリーのベーキングパウダーを使用しています。
愛情溢れるパッケージデザイン
パッケージも新たにデザインされ、道端でトラックの荷台から大きなサンマを咥えた可愛らしいネコのイラストが描かれています。このイラストは、かつてサンマが豊漁だった頃の気仙沼の賑わいを感じさせるものです。新しい「さんまパイ」が東北を代表する銘菓として成長し、地域の活気を再び取り戻すことへの願いが込められています。5代目店主の小山裕隆氏は、「先代の思いを引き継ぎ、宮城・東北を代表するお菓子として広めていきたい」と抱負を述べています。
商品情報と販売店舗
新しい「さんまパイ」は、以下のパッケージで販売されます。
- - さんまパイ6個入:価格は1,680円(税込1,814円)、賞味期限は90日。
- - さんまパイ12個入:価格は2,980円(税込3,218円)、賞味期限は90日。
新商品の販売は、12月8日から道の駅大谷海岸、道の駅三滝堂、道の駅上品の里でスタートします。
コヤマ菓子店について
私たちの新たな「さんまパイ」を手掛けるのは、株式会社コヤマ菓子店です。創業136年を迎えるこの会社は、気仙沼市にてお菓子の製造・販売を行っています。代表は小山裕隆氏で、彼は地元の魅力を観光地として発信することを目指しています。また、2034年には灯台型の新店舗「うみねこランド」を建設する計画があります。
気仙沼を愛する気持ちが詰まった「さんまパイ」、ぜひ新たな味を体験してみてください!
公式サイト |
コヤマ菓子店