学習支援アプリ「もじソナ」
2025-06-02 15:25:30

NTTドコモが生み出した学習支援アプリ「もじソナ」の未来とは

NTTドコモが生み出した学習支援アプリ「もじソナ」の未来とは



株式会社NTTドコモは、グループ内の新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」を通じて、社員のアイデアをもとに新たな学習支援サービス「もじソナ」を立ち上げることにしました。このサービスは特に、読み書きに困難を抱える「ディスレクシア」の方々に焦点を当てており、Nankaという企業がその開発を手掛けています。

「もじソナ」の背景



「ディスレクシア」とは、文字の読み書きに特有の困難を伴う学習障がいであり、診断基準によっては世界中の5%から17%の人々がこの特性を持つとされています。特に学業においては、読み書きの困難が学習意欲の低下や自己肯定感の減少を引き起こすことがあります。この背景を受けて、Nankaは学習しやすい環境を整えるための「もじソナ」を開発しました。

「もじソナ」の仕組み



「もじソナ」は、教材をタブレットやスマートフォンで撮影することで、AIが自動的に内容を解析し、音声での読み上げを行います。そのため、利用者は文章内容に対して音声やキーボードで回答することができます。これにより、従来の学習方法に対して新たなアプローチを加え、文字を読んだり書いたりすることが苦手な子どもたちにとってのサポートツールとなることを目指しています。

このシステムはさまざまな学習コンテンツに対応しており、紙の教科書やデジタル教材なども簡単に取り入れることができます。AI技術を用いたこのアプリは、学習の負担を軽減し、教育現場や保護者にとっても支援の負担を抑えることに寄与します。

提供予定と未来の展望



現在、「もじソナ」は商用化に向けた検証段階にあり、2025年の夏ごろにはサービス提供が開始される予定です。代表取締役社長の森分啓太は、「読み書きに困難を抱える社会の問題に向き合い、未来に向けての解決を提案する事業を進めていきたい」と語っています。また、このサービスを通じて、子どもたちだけでなく社会人に向けた学習支援も視野に入れているとのこと。

まとめ



「もじソナ」は、従来の「読む」「書く」に楽しさや新たな刺激を加え、「聞く」「話す」といった学びの選択肢を提供します。このアイデアがディスレクシアの方々にどのように受け入れられるか、今後の展開に期待が高まります。今後もNTTドコモは「docomo STARTUP」を介して新しい価値を創出し続ける方針です。社会が抱える複雑な問題を解決するための取り組みは、私たち全ての未来に希望を与えてくれるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社NTTドコモ
住所
東京都千代田区永田町2丁目11番1号山王パークタワー
電話番号

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