未来を考える進路座談会：多様な進路選択の重要性についての示唆

未来を考える進路座談会開催レポート

2025年10月、東京都のNIJINアカデミーが、不登校の小中学生とその保護者を対象に進路やキャリアについて考えるオンラインイベント『未来を考える進路座談会』を開催しました。このイベントには、実際に多様な進路を歩んできた現役高校生やNIJINアカデミーの卒業生保護者が集まり、自らの経験を通じて進路選択についての貴重な意見を共有しました。

イベントの背景

現代の進路選択は、従来の「学校から大学へ」という一本道ではなくなりつつあります。不登校を経験した学生たちは、その経験を通じて「学びの形」を見直し、国際的な視点から留学を選択したり、社会問題解決に向けて起業に挑戦したりしています。このような多様な進路の選択肢を知ることで、小中学生とその保護者がそれぞれの未来を描く手助けとなることを目的としたのが、今回の座談会です。

各ゲストの体験談

留学の経験と高校生活

参加した高校生たちは、留学を選んだ理由や、そこから学んだことについて熱心に語りました。不登校を経験した一人の高校生は、留学先での経験を特に振り返り、家族以外との交流がどれほど貴重なものだったかを話しました。その一方で、社会に出る勇気を持って起業の道を進んだ学生もおり、自分の好きなものや情熱を持ち続けることの重要性を強調しました。「焦らずに、これから色々な発見をしてほしい」というメッセージが響きました。

保護者の意見

また、NIJINアカデミーの卒業生の保護者も登場し、進路決定のプロセスについて語りました。事前に集めた質問に対し、保護者目線でのサポートや心掛けについての具体的なエピソードが語られ、参加者たちは共感を持って耳を傾けました。「押してダメなら引いてみる」などのリアルな経験から、多様な進路選択に対する理解を深めてくれたようです。

NIJINアカデミーの役割

NIJINアカデミーは、2023年9月に開校した不登校の小中学生向けのオルタナティブスクールです。全国38以上の都道府県から550名以上の生徒が通い、心理的安全性を重視したカリキュラムが特色です。学校へ行けないことが劣等感や罪悪感へ繋がらないよう、全ての子どもに希望を持てる未来を提供することに尽力しています。