イルミメディカルが資金調達を完了
2023年に設立されたイルミメディカル株式会社が、シリーズAラウンドにおいて総額3.4億円の資金調達を成功させたことを発表しました。この資金調達は、UntroD Capital Japan株式会社をリード投資家として行われ、これまでのシードラウンドからの既存投資家の追加出資と共に、新規投資家としてSMBCベンチャーキャピタルも参加しました。
資金使途と今後の展望
今回集めた資金は、主に以下の目的に使用される予定です:
1.
製品開発の加速:治療に必要な品質と安全性を確保した医療デバイスの安定供給体制を構築し、量産工場への移行を進めます。
2.
グローバル戦略の推進:海外企業との提携を進め、国際共同治験に備えた承認取得を目指す薬事戦略を遂行します。
3.
治療・診断のパイプライン拡充:光治療技術を活用した新たな治療アプローチの開発に注力し、特に神経系疾患に対する適用を目指します。
4.
組織強化:医療機器開発、薬事、事業開発などの専門人材を採用し、グローバル展開に臨む組織体制を確立します。
投資家やパートナーからの期待
既存の投資家からは、イルミメディカルが開発する光照射デバイスが新たな治療法としての大きな選択肢となることに大きな期待が寄せられています。UntroD Capital Japanの平泉裕美氏は、「この治療法ががん患者のみならず神経疾患にも効果を発揮することが期待されます」とコメントしています。
また、株式会社mintの岡澤雄介氏も、イルミメディカル社の組織の成長や開発の進展を称賛し、医療現場へのインパクトを実感しています。名南コンサルティングネットワークの櫻田貴志氏は、イルミメディカルが実現を目指す新しい治療アプローチが、医療技術の発展に寄与することを確信しています。
SMBCベンチャーキャピタルの平野健太郎氏も、「このプロダクトは治療法の普及に大きく寄与する」とし、イルミメディカルががん患者に希望をもたらす存在になることを期待しています。
イルミメディカルのビジョン
代表取締役の塚本俊彦氏は、今回の資金調達を「私たちの技術が医療現場で求められている証」と捉え、患者のQOL向上を目指し、製品の社会実装と技術革新に全力で取り組む意向を示しました。彼は、光を用いた革新的な医療技術が健康寿命の延伸に寄与することを志しています。
企業情報
イルミメディカルは、血管内からの光照射技術「ET-BLIT®」を中心に、がんや神経疾患といった難治性疾患に対する新たな治療法を開発しています。設定された目標に向けて、さらなる技術革新と事業基盤の強化が期待されます。
- - 代表者:塚本俊彦
- - 設立:2023年2月
- - 所在地:愛知県名古屋市守山区桜坂4丁目201番地
- - 公式サイト:イルミメディカル株式会社
この資金調達により、イルミメディカルの今後の展開がますます楽しみです。