有機農業を基盤に障がい者の就労を支援
徳島県板野町に新しい福祉の形が現れました。生活協同組合連合会コープ自然派事業連合が中心となり、設立した『社会福祉法人コープ自然派ともに』が、2024年12月1日から障がい者向けの就労支援事業を開始します。この事業は、有機農業を通じて実施され、障がいを持つ方が安心して働ける環境作りを目指しています。
基本理念の理解
『コープ自然派ともに』は、「誰もが安心して暮らせる地域社会をめざして」の理念のもと、地域とのつながりを重視し、助け合いながら共に生きることを基本にしています。対等な関係を築きながら、その人の希望を尊重し、寄り添うことを大切にしています。この考えに基づき、地域の福祉サービスを統括する役割を果たすことを目指しています。
有機農業と福祉の連携
コープ自然派ともにのあたらしい試みのひとつは、約8反の農地で行われる「ともに農園」です。この農園は、福祉と有機農業の連携を実現させる場であり、「情熱カンパニー」と「とくしま有機農業サポートセンター」が協力して営農を行います。ここでの作業は、障がい者に向けた就労支援の場として機能します。
就労支援の内容
2024年から提供されるこのサービスは、就労継続支援A型とB型の両方を含みます。これにより、障がいや病気のために一般的な就労が難しい方でも、働くことができる環境を提供します。これはただ働く場を提供するだけでなく、必要な技術や知識の向上のための訓練も含まれています。
地域とのつながり
コープ自然派は、単なる福祉の提供にとどまらず、地域との連携を強化し、そこに住む人たちとのつながりを深めることに注力しています。地域内での共生を目指し、すべての人々が気軽に利用できる福祉サービス提供を志向しています。これにより、地域社会全体の活性化にも寄与することを目指しています。
事業の開始に向けた準備
『社会福祉法人コープ自然派ともに』では、2023年11月21日より就労支援サービスに関する相談受付も開始しています。障がいを持つ方やその支援を必要としている方々に向け、心を込めたサポート体制を整えているのです。相談を希望される方は、088-612-8181(平日9:00-18:00)までお電話ください。この機会を通じて、多くの方が新たな働き方を見つけられることを期待しています。
まとめ
『コープ自然派ともに』は、有機農業を核にした福祉サービスを提供することで、地域社会との結びつきを強め、より良い未来を築くための第一歩を踏み出しました。障がい者が自身の能力を発揮し、地域社会で活躍できる場を提供し続けることが、この新しい試みの根底にある信念です。私たちもこの活動を注目し、支援していきたいところです。