神奈川県とアスエネが連携、CO2排出量見える化の新たな一歩を踏み出す

アスエネ株式会社が、神奈川県におけるCO2排出量の「見える化」を促進するための連携協定を結びました。この取り組みは、県内事業者の脱炭素経営を支援するものです。

県の目標とその背景

神奈川県の2050年までのカーボンニュートラル達成目標は、2030年度までに温室効果ガス排出量を2013年度比で50%削減することです。現在、同県全体のCO2排出量は5,649万トンに達し、その半分以上が事業活動に起因しています。このため、特に製造業や物流、貿易関連の企業におけるエネルギーの使用状況を見える化することが急務となっています。

アスエネの役割

アスエネは、神奈川県の脱炭素化推進の意義に賛同し、アスエネのCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を活用して、県内事業者に対し具体的な支援を行います。具体的には、CO2排出量管理システムを導入し、県内企業の温室効果ガス排出量を可視化することを目的とした取り組みです。

具体的な取り組み内容

1. CO2排出量管理システムの導入促進：県内の事業者に対し、CO2排出量の管理システムを推奨し、その導入を促進します。
2. データ活用：収集した温室効果ガスの排出量データを活用し、脱炭素化への具体的な施策に結びつけます。
3. 事務負担の軽減：温暖化対策計画書制度において、事業者に必要な計画書の提出をスムーズに進めるための機能も提供します。

ASUENEの強み

「ASUENE」は、事業者が複雑なCO2排出量の算出業務を簡素化できるクラウドサービスです。GHGプロトコルに基づき、Scope1からScope3までの排出量算出及び報告をサポートします。これにより、企業は脱炭素経営をより効率的に実現できるようになります。

今後の展望

アスエネは全国の行政機関との連携をさらに強化し、サービスの機能向上に努めていく方針です。また、神奈川県の「事業活動温暖化対策計画書制度」にも対応したサービスの開発を進め、2025年4月より新機能を提供する予定です。県内の中小企業がこの制度を通じて脱炭素化に向けたサポートを受けやすくなることが期待されます。

この取り組みは、神奈川県における持続可能な経済活動と環境保護の両立を目指す重要な一歩です。県内多くの企業がこの動きに参加し、共にカーボンニュートラルを目指すことが求められています。今後の進展に注目です。