岡山大学でのスタートアップイベントが学生に新たな視点を提供
2024年12月18日、岡山大学の津島キャンパスにて、卒業生によるスタートアップの魅力を紹介するイベントが開催されました。このイベントでは、名古屋大学発ベンチャー企業であるCraif株式会社のエンジニアが参加し、スタートアップ環境の面白さを語りました。
イベントの背景と目的
本イベントは、卒業生の西川天帆路さんが企画し、スタートアップやベンチャー企業での働き方の魅力を学生たちに伝えることを目指しています。約10名の学生が参加し、熱心に耳を傾けていました。
第一部:小野瀬CEOの講演
第一部では、Craif株式会社の代表取締役CEOである小野瀬隆一さんが講演を行いました。彼は、大企業からスタートアップに転身した経緯を語り、「がんを何とかしたい」という思いで起業した背景を紹介しました。特に、専門家によるチーム作りの重要性に焦点を当て、尿検査による高精度ながん早期発見の実現に向けた取り組みについて述べました。
第二部:卒業生による経験談
続いて行われた第二部では、西川さんと岡省吾さんが自身の経験をシェアしました。西川さんは、「いろいろな人と見たことのない景色を見たい」という思いからスタートアップの世界に飛び込んだ経緯について話しました。一方の岡さんは、岡山からフルリモートで東京の仕事をする日常を語り、多様な働き方の可能性を示しました。
意見交換の時間
意見交換の時間では、大企業とスタートアップの違いについて活発に議論されました。参加者からは、大企業の利点や教育システム、組織のメカニズムといった意見が上がる一方で、スタートアップの成長の早さや刺激的な環境の魅力が強調されました。
小野瀬CEOは最後に、「大企業とスタートアップにはそれぞれに優れた点がある。学生のうちに様々な企業を知ることが大切だ」とアドバイスを送り、参加者たちは新たな知見を得た様子でした。
参加者の声
参加した学生たちは、「刺激的な講演会だった」「スタートアップでの働き方に興味が湧いた」「大企業とスタートアップの違いを実体験を通して知れた」という感想を述べ、普段の学びでは得られない貴重な体験を感じたようです。
起業支援への取り組み
岡山大学では、スタートアップ・ベンチャー創出本部を通じて、起業に関する様々な支援を行っています。技術シーズやビジネスプランの事業化に向けたアドバイスや経営相談など、幅広いサポートが提供されています。これからの世代に向けて、岡山大学が持つ起業支援体制は重要な意義を持っていると言えるでしょう。
このように、岡山大学でのスタートアップイベントは、学生たちに新たな視点や可能性を提供し、将来の進路選択に大きな影響を与えることとなりました。地域中核大学としての岡山大学の活動にも期待が高まります。