NRIセキュアの新しい特権ID管理ソリューション
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社が新たに発表した「SecureCube Access Check」6.4.0バージョンは、クラウドサービス利用による特権ID管理の厳格化を実現するための改良版です。この製品は、企業におけるセキュリティリスクを軽減し、リモートワークが普及する現代において、より安全な情報システム運用を支える重要なツールです。
特権ID管理の重要性
近年、クラウドサービスの利用が急速に拡大したことで、特権ID管理が一層注目されています。特権IDは、情報システムのあらゆる操作権限を持つアカウントであり、その管理がずさんであると不正アクセスや誤操作のリスクが高まります。そのため、企業は特権IDの運用をさらに厳格化する必要があります。
新機能の概要
新バージョンでは、特権ID管理をさらに強化する機能が追加されました。以下に主な機能改善を挙げてみましょう。
1. クラウドサービスの個人アカウントへの一時的な権限付与
特定の申請時間に合わせて、クラウドサービスの個人アカウントに一時的に定義された権限(ロール)を付与する機能が追加されました。これにより、必要なタイミングだけ権限を有効化し、不正利用や誤用のリスクをみずから管理することができます。
2. 再鑑者による作業の一時停止・アクセス遮断
特権IDの運用を監視する再鑑者が、作業中のアカウントに対して即時に作業を一時停止させたり、アクセスを遮断できるようになりました。これにより、疑わしい操作が疑われる状況でも迅速に対応でき、より高いセキュリティを実現します。
3. ノードアカウントのパスワード秘匿化
特権ID管理において管理者自身が過剰な権限を持たないことは重要です。この新機能により、マスター管理者は、登録されたノードのアカウントやパスワードを一般の管理者が閲覧できない設定が可能になりました。これにより、内部統制を強化し、情報の秘匿性が高まります。
4. ID棚卸にデータベースを追加
ID棚卸の対象に、従来のOSやActive Directoryに加えて、OracleおよびMicrosoft SQL Serverが加わりました。これにより、より幅広いシステム環境に対応した管理が可能になり、効率的な棚卸業務が実現します。
経済的な視点
新しいバージョンのライセンスは、350万円(税込385万円)から利用可能です。企業や組織にとって、特権ID管理の強化はセキュリティ対策の基盤であり、投資する価値があります。
まとめ
NRIセキュアは、今後も企業の情報セキュリティ対策に寄与する様々な製品やサービスを展開していくことが期待されています。新しい特権ID管理ソリューション「SecureCube Access Check」は、リモートワークやクラウドサービス利用が進む中、企業の安全な情報システム環境を実現するための強力な味方となるでしょう。詳細については、
こちらのウェブサイトをご覧ください。