ビジュアルリサーチとスマサテの新たな挑戦
東京都港区に本社を構える株式会社ビジュアルリサーチと、品川区のスマサテ株式会社が手を組み、賃貸管理業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための業務提携を発表しました。この提携により、賃料査定業務の効率化が図られることが期待されています。
不動産管理会社が行う業務は多岐にわたりますが、中でも賃料査定は重要かつ手間のかかるプロセスです。特に、賃貸物件の管理を行う企業にとって、この業務は担当者に負担をかける要因となっていました。今回、ビジュアルリサーチの圧倒的な賃貸管理システムのシェアと、スマサテのAI技術を活用した賃料査定システムが連携することで、不動産管理会社の業務が大幅に効率化されることが見込まれています。
業界の現状
近年、不動産市場では賃料の上昇が見られ、不動産オーナーは退去時や契約更新時に賃料の見直しを行う必要が高まっています。賃料の設定は不動産オーナーの収益を直接的に左右する重要な要素であるため、正確かつ迅速な査定が求められています。こうした背景の中、本提携は不動産管理会社とオーナーとの関係をより強化するものとなるでしょう。
提携によるメリット
今後、ビジュアルリサーチの賃貸管理システム「i-SP」と、スマサテのAI賃料査定システムとのAPI連携が予定されています。この連携により、賃貸契約において重要な査定作業を「i-SP」内でスムーズに行えるようになります。それにより、業務の効率化のみならず、賃料査定の精度向上も期待されます。
さらに、両社はDX推進に関するさまざまなイベントやアンケートを企画しており、業界全体への価値提供を目指す方針です。
スマサテについて
スマサテ株式会社は、賃貸住宅向けのビッグデータを活用したAI賃料査定システムを展開しており、全国で3,000社以上に導入実績があります。業務の効率化を図りながら、不動産業界のDXを支える重要な役割を果たしています。特に、賃料査定や事例検索といったサービスは、全国で多くの不動産業者に利用されています。
ビジュアルリサーチのビジョン
株式会社ビジュアルリサーチは、設立以来、不動産関連のシステム開発に注力しており、賃貸管理業務や仲介業務の効率化に貢献しています。同社は、テクノロジーを活用して不動産業界全体のデジタル化を進めることで、不動産取引を革新し、関わる人々を幸せにすることを目指しています。
業務提携の進展によって、不動産管理業界はさらなる変革を遂げることでしょう。その動向から目が離せません。