あなたも知らない?絵文字が引き起こす誤解
デジタルコミュニケーションの時代、絵文字は国境を越えたコミュニケーションの一助となっています。しかし、その解釈は文化によって大きく異なることが多いのです。最近、アメリカとイギリスで実施された調査がこの問題を浮き彫りにしました。
調査の背景と結果
イギリスでは、1,000人以上の参加者を対象に、絵文字の解釈に関する意識調査が行われました。その結果、英国で一般的に使われる「親指を立てる」絵文字は、アジアの一部の国では不快感を示す行為として理解されることがわかりました。この認識の違いが、83%のイギリス人にとって驚きだったという結果も示されています。また、90%の人々は国内で問題を感じたことがない一方で、7%が海外で誤解を招いた経験があると答えていました。
一方、アメリカでも18歳から76歳までの1,001人を対象に同様の調査が行われ、ここでも78%が他人の絵文字の使い方に戸惑ったことがあると回答。さらに、3人に1人が自分の誤った解釈により不快な状況になった経験があることが明らかとなりました。
このように、異なる文化圏における絵文字の解釈の差異が、国際的なコミュニケーションでの誤解を生む要因として浮き彫りにされています。
文化別の絵文字の意味
調査結果に基づき、特に興味深い絵文字の解釈をいくつか見ていきましょう。
1.
タコ🐙 - 日本で「タコ」は侮辱の意味を持つ場合もありますが、英語圏ではハグを象徴すると言われています。
2.
ピザ🍕 - 英語では愛を示す絵文字としてピザが使われることがあり、人気食材が愛の象徴とされています。
3.
ピーナッツ🥜 - 英語で「nuts」はクレイジーを意味し、この絵文字はそのスラング的用法で使用されることが多いです。
4.
ラブホテル🏩 - 日本独特の概念で、海外では「お大事に」の意味になることがあります。
5.
雪の結晶❄️ - めんどくさい人を指すスラングとしても用いられ、注意が必要です。
6.
ラッキー✌️ - 日本ではポジティブな意味ですが、イギリスでは侮辱的と解釈されることがあります。
7.
ヘビ🐍 - 人をだます行為を示すスラングとして用いられます。
8.
幽霊👻 - 日本とは逆に、去った人を指す絵文字として使われることが多いです。
9.
キャップ🧢 - 嘘つきを意味し、特にアフリカ系アメリカ人の言い回しに由来します。
10.
ヤギ🐐 - 英語圏で「史上最高」を示す絵文字として使われています。
こうした文化の違いを知らずにコミュニケーションを行うと、意図しない誤解を生む可能性があるため、相手との文化的背景を理解することは非常に重要です。
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【調査概要】
- - 調査期間:2023年3月14日〜2023年10月1日
- - 調査機関:Preply Inc.
- - 調査対象:イギリスとアメリカの成人男女2000人
- - 方法:オンラインアンケート(ジニ係数による算出)
このように、絵文字という一見シンプルなコミュニケーションツールが、文化や国によって異なる解釈を持っていることは非常に興味深い現象です。国際的な場面でのスムーズなコミュニケーションのために、意識して使いたいものです。