橋梁診断支援AI「橋梁アセスタ」が始動
NTTドコモソリューションズ株式会社、NTTドコモ、溝田設計事務所の3社は、長崎大学の監修のもと、橋梁診断支援サービス「橋梁アセスタ」を共同開発し、2026年4月23日より販売を開始しました。この新たなサービスは、国土交通省が定めた様式に基づいて、橋の点検票を基に診断書を自動生成するAIエージェントです。特に、生成AI技術やRAG(Retrieval-Augmented Generation)を活用し、橋梁点検・診断業務の効率化を実現しました。
背景
日本全国には約73万本の橋が存在し、そのうち建設から50年以上が経過した橋の割合は2024年度の42%から2029年度には54%に達する見込みです。これに伴い、定期点検が求められ、年間約15万の橋が診断対象となります。しかし、専門知識と経験を必要とする橋梁診断業務には、技術者不足や業務負担の増加、技術継承の難しさなど多くの課題が存在しています。
これを解決するために、3社は長崎大学と協力し、生成AIを利用した効率的かつ高品質な診断支援サービスを開発しました。これにより、次世代技術者への技術継承も支援します。
サービスの特長
橋梁アセスタは以下のような特長を持っています。
1.
さまざまな様式の点検票を読み込み可能: 自治体ごとに異なる形式の点検票をそのまま読み取ることができます。
2.
不足情報の確認: 点検票から必要な情報が不足している場合、生成AIが不足情報を整理し、チェックリスト形式で確認を行います。
3.
診断ロジックの活用: 様々な経験から得られた熟練技術者の知見を基にした診断ロジックを参照し、診断書を生成します。
4.
業務効率の向上: 診断書を最大80%の作業時間で自動生成し、業務効率を大幅に向上させます。
利用実績
このサービスは2025年12月から翌年3月にかけて複数の自治体や建設コンサルタントと実施した実運用検証において、診断業務での効果が確認されています。特に、経験の浅い技術者でもAIが提示する診断書とその根拠を確認しながら操作できるため、業務を無理なく進めることができる点が評価されています。
価格と販売情報
料金については、橋梁の種類や対象範囲によって異なるため、詳細は問い合わせが必要です。また、サービスの展開は建設コンサルタントや民間の橋梁管理者を中心に行い、持続可能なインフラ管理を進めていきます。詳細は
公式ウェブサイトをご確認ください。
未来のインフラ維持管理に大きく貢献する「橋梁アセスタ」。その動向から目が離せません。