ヤマダデンキ、AIで通販サイトを進化
国内最大級の家電量販店ヤマダデンキが、通販サイト「ヤマダウェブコム」に新たに導入したAI技術について掘り下げていきます。この導入により、同社は商品ページの効率化と顧客体験の向上を実現しました。
awoo AIとは何か
この度導入されたのは、awoo株式会社の提供するAIサジェストソリューション『awoo AI』です。ヤマダウェブコムではおよそ20万点の商品を取り扱っており、多くの商品の中からユーザーが求める商品を見つけることが難しいという課題がありました。この課題を解決するために、awoo AIが選ばれたのです。
このシステムは、商品特性の理解を深めるためにデータフィードを活用し、AIが自動生成するハッシュタグ表示と画像レコメンドにより、ユーザーの検索行動をサポートします。具体的には、ユーザーが求める商品を簡単に探し出せるように工夫されています。
驚異的な成果
『awoo AI』の導入結果として、ユーザーの回遊率が2.4倍、転換率(CV率)が3.6倍に増加したというデータが示されています。これにより、ユーザーはより多くの時間をサイトに滞在し、さらなる商品を発見することが可能になります。ヤマダデンキのインターネット事業部長である後藤賢志氏は、「この成果は、awooのチームが様々なデータを分析し、調整を重ねてきたことの賜物です」と語っています。
仕組みの裏側
awoo AIは、130以上の導入サイト、800万点以上の商品と連携しており、月間のPV数は10億を超えています。その根底には、以下の4つのアーキテクチャが存在します:
1.
Product Discovery Platform: AIが商品の特徴を整理し、商品をラベリングします。
2.
AI Marketing Platform: 商品ページにハッシュタグを表示し、随時最適化します。
3.
awoo Campaign Star: 商品と顧客行動データを組み合わせ、魅力的なキャンペーンページを生成・最適化します。
4.
Product Intelligence: 収集したデータを分析し、マーケティングに活用します。
これらの業務を通じて、ヤマダデンキは顧客体験を革新し、ビジネスパフォーマンスを向上させることに成功しています。
おわりに
AIを活用した効率的な商品検索や提案は、今後のショッピングの在り方を大きく変える可能性を秘めています。ヤマダデンキの試みは、多くの業界においても参考にされることでしょう。これからもヤマダデンキは、顧客の期待に応えるための新しいアプローチを模索し続けることでしょう。