2024年Gomez ECサイトリライアビリティランキング発表
株式会社ブロードバンドセキュリティは、インターネット上での消費者向けサイトの信頼性を評価する「Gomez ECサイトリライアビリティランキング2024」を発表しました。このランキングでは、日本国内の43のBtoC ECサイトが対象となり、ユーザーが安心して利用できるかどうかを評価します。
ECサイトの信頼性の重要性
近年、ECサイトは私たちの日常生活において欠かせない存在となりつつあります。デジタル取引環境の整備が進む中、経済産業省が発表した2023年度のBtoC EC市場規模は、前年より2兆円増の24.8兆円となり、今後もさらに成長が期待されています。このような背景の中、ECサイトのセキュリティやパフォーマンスはますます重要視されるようになっています。
当社は、SRE(Site Reliability Engineering)を基にした独自の評価基準を設け、サイトパフォーマンス、セキュリティ、プライバシーの3つのカテゴリに従って43項目を調査。総合得点に基づきランキングを算出しました。これにより、ユーザーにとってどれだけ快適で安心なサイトであるかが明らかになります。
今回のランキングで、ヤマダウェブコムが1位、LOHACOが2位、ユニクロのオンラインストアが3位にランクイン。これらのサイトは、全ての評価基準において高い得点を獲得し、ユーザーが安心して利用できることを示しています。
ランキングの評価基準
セキュリティ
セキュリティは、今回のランキングで最も重要なカテゴリの一つであり、上位サイトは高いスコアを獲得しています。特に、サイバー攻撃のリスクが高まる中、適切なセキュリティ対策が求められます。しかし、基本的な対策が欠けているサイトも見受けられるため、定期的なセキュリティ診断や脆弱性のチェックが必要です。過去には、情報漏えいに何年も気づけなかった事案も存在しており、企業は不断の努力が求められます。
パフォーマンス
パフォーマンスも重要な評価ポイントであり、ページ表示にかかる時間やユーザーエクスペリエンス(UX)の観点からも評価されます。GoogleのSEOスコア指標がランキングに影響を与えており、ユーザーにとって快適な閲覧体験を提供することが求められています。アクセスできない状況は、再訪を妨げる致命的な要因となるため、パフォーマンスの改善は急務です。
プライバシー
プライバシーは、最近の法律改正によりさらに重要性を増しています。個人情報を扱う際のプライバシーポリシーの整備が求められ、ユーザーが安心して利用できる環境を整えることが不可欠です。評価基準の見直しを行い、ユーザーにわかりやすく連絡する努力が必要とされています。
今後の展望
ECサイトのランキングは、今後も定期的に見直しが行われ、新たな挑戦が求められるでしょう。ユーザーはより安心して利用できるサイトを求め、企業はそれに応えるための改善策を講じていく必要があります。ランキング結果を反映し、ウェブサイトの信頼性を維持することが重要です。これにより、ECサイトはますます発展し、信頼性の高い取引環境の構築が期待されます。
最新の評価基準や結果をもとに、各企業は引き続き努力を重ね、ユーザーの期待に応えていくことが必要です。