農業の未来をつくる新たな挑戦
日本の農業は現在、大きな変革の時を迎えています。都市部の人口減少、高齢化、農家の減少といった複雑な背景が重なって、農地や農機具が遊休化してしまう現状が広がっています。これまで、こうした変化は危機と捉えられることが多かったですが、時代の変化を受け入れ、農地の再編成や新しい技術の導入を通じて、新しい成長のチャンスを見出す動きも見られます。
担い手不足がもたらす危機感
農業人口は、過去20年で半減し、地域の農業の存続に対し大きな危機感が漂っています。このような状況をどうにか打開しようと、「農機具王」と「アグリスイッチ」の二つの事業が立ち上がりました。彼らは中古農機具の取り扱いや新規参入者への栽培指導を通じて、「日本の農業の再編は次世代につなぐ機会」だと位置付け、新たなアプローチをとっています。
取り組みの柱
中古農機農地継承支援(農機具王)
農機具王は、全国35の拠点で中古農機具の流通を行っています。この中で高齢の農家が手放す農機具を、新規就農者や若手農家に橋渡しすることで、経営参入のハードルを大幅に下げる役割を果たしています。新品に比べて低コストで導入できるため、新たに農業に挑戦しやすい環境が整います。さらには遊休農機を循環させることにより、農地の維持や活用を進めています。
新規参入者支援(アグリスイッチ)
アグリスイッチは、農業初心者に向けて、ゼロからの栽培マニュアルを作成し、現場での指導を行っています。肥料の選び方や病害虫対策について、伴走サポートを行うことで、新規就農者の成功率を高める手助けをしています。「農業の経験がない方でも挑戦可能な環境」を整えることは、将来の農業を支える財産となるのです。
週末農業プロジェクトの始動
この取り組みの一環として、週末農業プロジェクトが始まりました。副業が認められている企業の若手社員を対象に、週末に農作業を実施することを目的としたこのプロジェクトは、1反あたりで売上16万〜20万円、純利益10万円を見込んでいます。自身のペースで安心して農業に関われるでしょう。このプロジェクトは、中古の農機を利用することで低コストながら参入しやすく、アグリスイッチの指導によって、初心者でも安心して農業を行える仕組みを提供します。地域の農地を維持しつつ、新しい担い手を創出することが目指されます。
日本農業の未来に向けて
農家の減少は単なる危機にとどまらず、農業の再編による新たな成長のチャンスとも言えます。農機の流通と栽培指導を行うことで、農業を次世代へと引き継ぐ産業に変えていくことが求められています。また、週末農業プロジェクトを通して、都市部の若手や副業を希望する人々が農業に関わる機会を提供し、地域の担い手不足を解消することを目指しています。
今後の展望
取り組みをさらに発展させるためには、まず「やってみたい」と思う人々の声を集める必要があります。その後、一定数が集まれば農地を確保し、プロジェクトをスタートします。関西エリアからモデルの展開を図り、最終的には全国に広げることが目標です。
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