2025年3月29日、NPO法人心魂プロジェクトが主導する「難病児・障がい児・きょうだい児の国会」が初めて開催されます。このイベントは、オンラインでの配信を通じて、10人の登壇する子どもたちが「共に生き合う社会」をテーマに、自らの体験や思いを発信する場となります。
この国会の目的は、単に大人が語るのではなく、実際の当事者である子どもたち自身が自らの声を届けることです。彼らは、さまざまな体験を通じて、自分たちの心にあることを発信する必要性に迫られています。心魂プロジェクトでは、「未来に生まれる後輩たちがより良い社会で生きるために、私たちは何を大切にすべきか」といった視点から、登壇者を選出しました。
登壇する子どもたちは、重い病気や障がいと闘いながらも、未来を見据えてメッセージを発信します。例えば、ジャスミンさんは「働きたい 私の好きなことで」という題目で、自身の夢を語り、ゆりなさんは「一緒に笑ってワクワクしよう!」を通じて、共に笑うことの大切さを伝えます。他にも、あやねさんは「一歩」というシンプルな言葉で目の前の挑戦を表現するなど、それぞれのメッセージが光ります。
また、心魂プロジェクトの共同代表である寺田真実が司会を務め、登壇者たちが語る内容に対して、温かいサポートを提供します。特に視線入力を用いた意思表示など、先進的なテクノロジーを駆使して、自らの思いを精一杯表現しようとする姿には、強い感動を覚えます。
この国会は、病気や障がいに対する理解を促し、多様性を受け入れるための種をまくことを目的としています。未成長の社会ではあるかもしれませんが、子どもたちのメッセージを通して、多くの人々が何を感じ、どのように行動するのかが期待されています。
参加は無料で、Facebookを通じて誰でも視聴できるため、全国の方々に手軽に楽しんでもらえる機会です。これからの社会に必要な発信をアクティブに行う難病児や障がい児の姿から、きっと多くの人が勇気をもらえることでしょう。
心魂プロジェクトは、理念として「ワクワク・ドキドキ・感動」を掲げ、人々に平等な権利を感じてもらうことを目指しています。設立以来、劇団四季や宝塚歌劇団出身の俳優たちによるパフォーマンスや育成事業を通じて、コミュニティを活性化させる取り組みをしています。その一環として行われるこの国会も、未来の社会を見据えた重要な試みです。
心魂プロジェクトは2014年に設立され、神奈川県横浜市に本拠を置いています。2024年には複数の賞を受賞するなど、活動が評価されています。参加者からの問い合わせは公式ウェブサイトやメールを通じて行うことができ、より多くの人々とつながることを目指しています。日々新たな発見や共感を生み出す活動を続け、難病児や障がい児の可能性を広げていく心魂プロジェクトの今後の展開に、ぜひ注目してください。