森林のCO₂吸収量の可視化を実現する新たなパートナーシップ
2023年、Lively合同会社とNishika株式会社が提携し、先進的な技術を駆使した森林のCO₂吸収量の可視化システムを開発することになりました。両社は、人工衛星から得られる画像データとAIを活用して、森林のCO₂吸収能力を高精度に評価・可視化することを目標としています。
パートナーシップの背景
Livelyは、持続可能な社会を実現することを目指して設立された企業で、資源の効率的な利用や環境への配慮を基本にさまざまな事業を展開しています。一方、NishikaはAI技術に特化し、特に衛星画像解析において先進的な技術を持つ企業です。この両社が手を組むことで、これまで見えなかった森林のCO₂吸収量や環境価値を、科学的アプローチに基づいて可視化することが可能になります。
システム開発の詳細
両社は、国内外の森林や農園、湿地などの自然資本を持つ会社を主要な対象とし、2025年5月から実施する予定の実証実験を通じて、このシステムを社会実装していく考えです。本システムの特徴は、人工衛星画像と現地の測定データを組み合わせて、AIを駆使した分析を行う点です。これによって、従来の方法では得られなかった高精度な森林の状態評価が可能になります。
期待される結果
この取り組みによって、企業は自社の資源の環境価値を正確に把握できるようになります。そして、サステナブルな経営やカーボンクレジットの創出へとつながることで、環境への貢献が期待されます。また、このシステムを用いたコンサルティングや研修サービスも提供されるため、企業にとっても大きなメリットがあるでしょう。
LivelyとNishikaのコメント
LivelyのCEO、種田毅は、「Nishikaとのパートナーシップを通じて、リモートセンシングとAIを活用した新しい価値を創出できることを嬉しく思います。これにより、企業は環境価値を正確に把握し、信頼性のある情報開示を行えるようになるでしょう」と述べています。
一方、Nishikaの代表取締役、山下達朗は、「Livelyとの協力により、我々が持つAI技術を駆使し、森林のCO₂吸収量の可視化に挑戦できるのは嬉しいことです。我々はこの計画を通じて、企業の環境戦略を積極的にサポートしていきたい」とコメントしています。
結論
LivelyとNishikaの新たな取り組みは、ただ環境に優しいだけでなく、企業の持続可能な経営戦略においても重要な役割を果たすことが期待されています。森林のCO₂吸収量を正確に可視化することで、企業がどのように環境に貢献できるかを明らかにし、持続可能な未来に向けた新たな道を拓いていくことでしょう。両社の今後の活動に注目が集まります。