森永乳業が発表したトリペプチドMKP®の血圧低下効果の研究
近年、高血圧は多くの健康問題を引き起こすリスク要因として知られています。心血管疾患や脳卒中を含むこれらのリスクを抑えるためには、正常な血圧を維持することが重要です。そんな中、森永乳業が独自に開発したトリペプチドMKP®が、血圧を下げる効果があることを示す研究結果を発表しました。
トリペプチドMKP®とは
トリペプチドMKP®は、メチオニン(M)、リジン(K)、プロリン(P)の3つのアミノ酸が結合したペプチドです。この物質は、牛乳に含まれる蛋白質を酵素で分解することによって作られており、血圧上昇に関連するアンジオテンシン変換酵素の働きを抑える作用が確認されています。特に、血圧が高めの健康な成人に対して、その効果が期待されています。
研究の背景と目的
高血圧は、健康な方でも血圧が高めに留まったり、その範囲に入ると、心血管疾患のリスクが上昇するとされています。これまで、トリペプチドMKP®は、高血圧患者の収縮期血圧を低下させることが報告されていますが、今回の研究では血圧が高めの健康な成人を対象に、収縮期だけでなく拡張期血圧にも効果があるかを調査しました。
研究方法
本研究は、長野県松本市の松本市立病院と松本ヘルス・ラボとの産官連携で実施され、121名の健康な成人を参加者として、トリペプチドMKP®を含む食品を摂取する群とプラセボ群に分けました。研究は2023年12月から2024年3月までの12週間にわたり行われ、毎4週ごとに血圧を測定しました。
研究結果
研究の結果、トリペプチドMKP®を含む食品を摂取した参加者は、摂取12週目には収縮期血圧、拡張期血圧の両方が有意に低下しました。特に、トリペプチドMKP®を摂取するグループでは、各測定ポイントにおいて、摂取前と比較して有意に血圧が改善されるという成果が確認されました。
この結果から、トリペプチドMKP®は高めの血圧を持つ健康な成人にとって、有効な血圧管理の手段となることが示唆されます。
まとめ
今回の研究では、トリペプチドMKP®が収縮期および拡張期血圧の両方を低下させることが確認され、森永乳業は今後もこの知見をもとに、健康をサポートする商品やサービスを展開していく予定です。この成分の摂取を通じて、より多くの人々が健康的な生活を送る手助けができることが期待されます。
私たちの健康を維持するために、新たな選択肢としてトリペプチドMKP®を考えてみてはいかがでしょうか?