2025年最新SNSユーザー数ランキングが示す新たな潮流
株式会社ヴァリューズが実施した調査によると、2023年から2025年にかけて、国内のSNS市場は新たな変化を迎えています。この調査では、約250万人の消費者パネルを使用し、30種類のSNSアプリの月間アクティブユーザー数(MAU)やユーザー属性に関するデータを収集しました。その結果、特に新興SNSの「Threads」と「BeReal.」が注目され、従来のSNSとは異なるユーザーのニーズに応えるサービス展開が見られるようです。
新興SNSの急成長:ThreadsとBeReal.
調査結果によれば、これらの新興SNSは、ユーザー増加率において飛躍的な成長を遂げました。特に、Meta社が展開する「Threads」は、サービス開始からわずか2年間でユーザー数が1,230万人に達し、その成長率は222%を記録しました。加えて、日常の「映え」よりも「リアル」を重視する「BeReal.」は、246%の増加を見せ、2025年8月の時点で113万人のユーザーを持つに至ります。これは、SNSの利用スタイルにおける価値観の変化を如実に物語っています。
2025年8月のユーザー数ランキング
注目すべきは、2025年8月時点のSNSユーザー数ランキングです。LINEが7,080万人でトップに立ち、続いてYouTube(6,540万人)、Instagram(4,230万人)が続きます。また、従来の大手SNS「X」や「Facebook」も依然として存在感を示していますが、新たなプレイヤーである「Threads」がその中に加わっているのは興味深い傾向です。新興SNSが従来のプラットフォームと共存しながら、成長を続けていることが浮き彫りになりました。
Threadsのユーザー層と利用動向
さらに掘り下げて見てみると、Threadsのユーザー層にはライト層が多く存在します。具体的には、男女比はほぼ均等で、特に20代の利用者が多いことがわかります。月間のアプリ起動日数では、1~5日間の利用者が57%という結果が出ており、日常的に使うのではなく、時間ができた時に利用するライトユーザーが主流であることが明らかです。この点で、同じ文字投稿を楽しむ「X」のライト層の割合が33%であるのと比較し、Threadsはよりカジュアルな利用を促す環境にあると言えるでしょう。
SNS市場の変化と今後の展望
今回の調査結果が示すのは、国内のSNS市場が多様化し続けていることです。既存のプラットフォームが安定した基盤を持つ中で、ユーザーの興味や関心に基づく新しいSNSが急速に成長している様子が伺えます。特に、「映え」を意識する従来のSNSとは異なり、「リアル」や「気軽さ」に価値を見出す新たな流れが強まっています。
結論
SNSの利用動向は、ユーザー層の多様性やニーズの変化によって影響を受けているため、企業やマーケティング担当者は各SNSのデータをリアルタイムで把握し、戦略を柔軟に調整することが必要です。特に新興SNSにおいては、ユーザー属性や利用動向の鋭い把握が成果を左右します。このような変化に対応するため、ヴァリューズは引き続きデータ駆動型の分析を行い、顧客インサイトの提供を続ける所存です。今後のSNS市場の行方にも注目が集まります。
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