DataLabsがASEAN建設市場に革新をもたらす
DataLabs株式会社(本社:東京都中央区)は、タイを拠点にしたDTX社との業務提携を発表しました。これにより、9月からASEAN地域に向けた3次元配筋検査システム「Modely」の提供が始まります。この新しいプロダクトは、建設業界の効率化や透明性を実現するための革新技術として期待されています。
1. タイにおける「Modely」の展開
タイ政府は「Thailand 4.0」という経済改革計画を推進しており、これはデジタル技術やイノベーションを介して産業の高度化を目指すものです。特に、東部経済回廊(EEC)では、大規模なインフラプロジェクトが進む中、建設業の成長が見込まれています。ConsTrack360の調査によれば、2024年には建設業界が約5.1%成長するとの予測も出ています。
この背景の中、「Modely」は国土交通省より発表された令和5年度インフラDX大賞においてスタートアップ奨励賞を受賞し、導入企業は160社を超えました。このプロダクトは、タイ国内における建設プロジェクトへの導入が計画されており、特にタイ運輸省やチュラロンコン大学と連携したパイロットプロジェクトが進行中です。これを通じて、配筋検査の遠隔化が標準化され、ASEAN地域へとサービスが拡大していく予定です。
2. DTXについて
DTX社は、情報技術とデジタルシステムへのデータ統合に特化したDITTOと、エンジニアリングコンサルティングに40年の経験を持つTEAMグループの協力により設立されました。DTXは、両社の経験と知識を組み合わせて、デジタルツインなどの先進技術を活用したビジネスサービスを展開。これにより、企業の業務効率化を実現しています。
3. Saratchai氏からのコメント
DTXの代表であるSaratchai Ongprasert氏は「Modelyは、建設業界の構造を根本から変える可能性を秘めた製品です。全自動の3次元モデル化技術により、業務の効率化が図れ、必要な時間が大幅に短縮されます」と述べています。また、プロジェクトに関わるすべての関係者が情報にアクセスできることで、透明性も確保され、作業プロセスへの信頼が高まることが期待されています。
4. DataLabsの代表の田尻氏が語る
DataLabsの代表取締役である田尻大介氏は、DTX社との連携を非常に嬉しく思っていると述べ、これからタイ政府のインフラ整備計画に貢献できるよう、ModelyやDataLabsの技術を積極的に普及させていく決意を新たにしました。今後、両社の連携がどう進化していくのか注目です。
5. DataLabsについて
DataLabs株式会社は、「3次元データで建設業を変革する」をミッションに掲げ、建設業界の業務効率を向上させるクラウドシステムを提供するスタートアップです。3次元配筋検査システム「Modely」や「Hatsuly」を通じて、建設業界に新たな革新を起こすことを目指しています。今後のアジア圏での展開に注目が集まります。