新たなオフィス施策
2025-08-04 15:51:02

オフィスの五感を刺激する新たな施策「Thanks Brew」が生むウェルビーイング空間

はじめに


近年、企業が人的資本を重視する中で、社員の健康と生産性を支える環境として「オフィス空間」が再注目されています。快適で健康的なオフィス環境は、創造性やコミュニケーションを活性化し、企業競争力の向上につながるとの認識が広まっています。ここで提唱されるウェルビーイングは、単なる健康状態にとどまらず、身体的・精神的・社会的に充実した総合的な幸福感を指します。そのため、職場の安全で信頼できる人間関係や自己成長の実感が重要視されており、ウェルビーイングな職場づくりが進められています。

実証実験の背景


クウジット株式会社、オカモトヤ、Maison Technologyの3社は、「笑顔あふれるウェルビーイングなオフィス空間」を目指し、さまざまな取り組みを展開しています。笑顔は、免疫力を高め、ポジティブな感情をもたらし、コミュニケーションの質を向上させるなど、良好な職場環境に必要不可欠な要素です。過去の研究でも、ウェルビーイングと笑顔の相関関係が明らかになっています。これを基に、2024年10月にはオフィスにおけるウェルビーイング向上を目指す「スマイルウエンズデー」実証実験を行い、得られた知見を元に、今回の新たな施策「Thanks Brew」が立案されました。

この企画では、ウェルビーイングを構成する要素として「笑顔」「感謝」「つながり」を定義し、これらが互いに作用して好循環を生むことを目指しました。具体的には、UCCのカプセル式コーヒーシステム「DRIP POD」を利用し、社員が感謝の気持ちを込めてコーヒーを淹れて贈り合うことで、自然に笑顔やコミュニケーションが生まれる空間を作り出しました。

実証実験の具体的な進行


実証実験は2025年5月19日から約1か月間行われ、参加者が日々の業務の中で行うコーヒーの淹れ方に工夫を加え、感謝メッセージを添えることで、笑顔やつながりを促進しました。この施策は、五感を最大限に活用し、参加者にとって身近な体験を通じてウェルビーイングを実現することが狙いです。

コーヒーを淹れる時間は会話を生みやすい環境で、オフィス内のカフェスペースでの会話を通じて、社員同士の関係性も深まったと報告されています。イベント終了後のアンケートでは、参加者の約3割が「つながり」や「感謝」を意識することで、職場環境の心理的安全性やモチベーションが向上したと感じていることが分かりました。

実験結果


この実証実験では、笑顔を数値として可視化する手法も特徴的です。WEBカメラを使用して、オフィス内の笑顔を計測し、そのデータを分析することで、職場環境の活性度やウェルビーイングの状態を可視化しました。統計結果から、イベント中の笑顔数がイベント前後と比較して有意に向上したことが確認されました。また、「他者への感謝やつながり」の意識する頻度もイベント後に有意に向上し、職場全体での感情共有が進んだことが示唆されました。

結論と今後の展望


「Thanks Brew」は、オフィス空間における新たなコミュニケーションのモデルケースを示しています。社会全体でのウェルビーイングを目指す動きは今後ますます広がるでしょう。各社は今後もこのような取り組みを通じて、企業の生産性と社員の幸福度向上に寄与する新たな指標の開発を進めていく考えです。オフィスという空間が、より豊かで笑顔の溢れる場となることが期待されます。


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会社情報

会社名
クウジット株式会社
住所
東京都港区芝2-30-11芝コトブキビル601
電話番号

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