職業体験を通じた進路選択
2025年4月28日、
大阪府立藤井寺工科高等学校にて、【おしごとフェア2025】が開催されました。これは、同校と
ジンジブが共同で行った職業体験イベントであり、約112名の高校3年生が製造業、建設業、警備業など地域の20社の企業と直接交流しました。このイベントは、2013年の第一回目から数えて3回目となり、進路を考える上での貴重な機会を提供しています。
イベントの意義
最近、少子化により工業高校への入学希望者が減少する中、企業は優れた技術を持つ高校生を求めています。実際、全国の工業高校の求人倍率は27.2倍に達しており、就職が難しい時代です。高校生は多くの求人票から選択する際、その内容だけでは仕事の実態を把握しきれないことが多く、ミスマッチのリスクがあります。この問題を解決するために、実際の職業体験を通じて、自己理解や企業理解を深めることが目的です。
当日のプログラム
当日は体育館内でホールを設け、各企業がブースを設けて、実際の仕事を体験できるプログラムを用意しました。
現場の雰囲気
会場は生徒たちで賑わい、興味津々で各ブースを訪問。例えば、ゴミ箱の組み立て体験や、プラスチックの配管を触れる体験、さらには設計図に沿って電気を通す作業など、普段の授業では学べない貴重な体験が詰まっていました。
参加者の声
このイベントに参加した高校生からは「就職に関するリアルな声を聞けて、多くの気づきを得ることができた」との感想が寄せられました。企業側も、生徒との対話を通じて、彼らの意欲を感じ取り、いかに会社の魅力を伝えるかが重要であることを認識できたようです。
企業の見解
五洋商事やテラモトなど参加企業の代表者も、自社の魅力を生徒たちに伝える絶好の機会として評価しました。五洋商事の森下氏は「自分たちのアイデアを実現する面白い仕事がたくさんある」と学生たちに熱心に語りかけました。また、テラモトの宮口氏は「我々の製品が日常のどこにあるかを知ってもらえて良かった」とコメントしました。
地元産業の未来に向けて
こうした取り組みを通じて、地域企業も高校生に魅力を発信し、将来的には地元産業の活性化にも繋がります。参加生徒の中には、実際に内定を得た者もおり、将来への期待が高まると同時に、若者たちが自らの道を切り開く助けとなることでしょう。
結論
今回の職業体験イベントは、高校生にとって非常に意義深いものであり、自己成長と企業理解の場として機能しました。環境の変化に対応できるスキルと知識を持った人材を育てるために、学校と地域企業が協力して取り組む姿勢が今後も求められます。