ECサイト運営者の87.9％が業務自動化を望むが費用が障壁に

ECサイト運営の現状と業務自動化の課題

近年、ECサイト運営の効率化は喫緊の課題となっています。株式会社エートゥジェイが実施した調査によると、全国のECサイト運営者の87.9％が業務の自動化を必要としていると回答しましたが、最大の障壁はその費用にあることが明らかになりました。

調査の概要

この調査は、20代から50代の男女1,000名を対象に行われました。調査の目的は、ECサイト運営において業務の効率化を進めるための具体的な取り組みや課題を把握することで、今後の支援に役立てるものです。

主な調査結果

1. 業務自動化の希望:
- 87.9％の運営者が業務の自動化を望んでいます。
- 自動化を希望する業務は業種によって異なり、特に「注文処理や管理業務」に多くの事業者が長時間労働で対応していることが見えてきました。

2. 業種別のニーズ:
- 食品業界では「注文処理と管理」を自動化したいとするニーズが40％を超え、これは温度管理の厳格さから来るものと考えられます。
- アパレル業界では、在庫管理の重要性が高く、これも自動化が求められる理由となっています。
- 電子機器業界では、「データ分析とレポート作成」が多くの事業者に自動化の期待が寄せられています。

3. 自動化支援の必要性:
- 自動化を進める上で最も求められているのは「具体的なツールやソフトウェアの提案」で、次いで「コストの削減プラン」が挙げられました。このことから、運営者は業務の効率化とコスト削減を同時に進めたいと考えていることがわかります。

4. 費用が最大の障壁:
- 自動化を進める上での最大の障壁として、約50％の回答者が「費用」を挙げました。これに加えて「人員や時間のリソース」も大きな課題とされています。

ECサイト運営の未来

株式会社エートゥジェイのメルカート事業責任者、渡邉章公氏は、「ECサイト運営の業務効率化に関する調査を実施した結果、ほぼすべての業務に改善の余地があることがわかった」と述べています。特に、商品管理や注文管理にかかる時間については、まだまだ効率化されていない領域であるとのことです。

今後は、業務の見直しとともに、AI技術などの活用に期待が寄せられています。EC業界における業務の未来を形作るため、専門性が高い課題に対して、テクノロジーを駆使した解決策が急務です。