新しい視点から考える旅客バスの快適性
旅客バスを利用する際、隣にいる知らない人との距離感が気になることはよくあります。そのため、快適な移動のためには、この空間がどのように確保されるかが重要です。そこで、徳力精工株式会社は新しい旅客バス用シールド「PRIVASEELD」を開発しました。この製品は、旅行中のプライバシーを守るための革新的なソリューションを提供します。
開発の背景
一般的に、旅客バスでは他の乗客と近い距離で座ることが多く、他人の視線が気になるケースが数多く見受けられます。スマートフォンの画面を隠したい、寝顔を見られたくない、移動中にマスクを外したいといった様々なニーズに応える必要がありました。そのような中、隣の乗客との視線を遮るための方法として「PRIVASEELD」が誕生しました。
製品の特徴
「PRIVASEELD」は透明なシールドではなく、他の乗客から見えないよう設計されたプライバシーシールドです。一般的なシールドは、向かい合う乗客の表情を考慮して透明に作られることが多いですが、こちらは隣に座る相手に視界を遮ることを重視しています。さらに、身近な人と隣合わせの場合でも、シールドを開閉できるよう工夫されています。デザインは扇形で、乗客が座る際に簡単にシールドを開け閉めできるのが嬉しいポイントです。
この製品は、バス運行時の振動によって閉じたシールドが倒れないように、素材や厚さにもこだわりが見られます。そのため、車両内での安全性も考慮されています。
こだわりの製品設計
1.
耐久性と安全性:シールドの取り付け部分は板金製で、耐衝撃性を強化しています。
2.
最適なサイズ感:シールド部分は5枚の板で構成され、ちょうど良いサイズに設計されています。
3.
手入れのしやすさ:プラスチック素材を使用しており、メンテナンスを容易にしています。
製品概要
「PRIVASEELD」は、1セット20個入りで、外形寸法は使用時が45センチ×41センチ、収納時は22センチ×41センチです。カラーはブラックとオフホワイトの2色から選ぶことができ、また環境に優しいRoHS指令にも対応しています。
- - 使用温度範囲:5℃~40℃ (直射日光を避ける必要があります)
- - 使用湿度範囲:25%RH~80%RH
このプロダクトは、列車や映画館、体育館など、さまざまな施設にも適用可能であるため、需要が広がっています。
導入企業
この新しいシールドは、千葉県の「日東交通株式会社」に導入されています。旅客運送業に長年携わっており、快適な移動空間を提供するための新しい取り組みとして注目されています。代表者の小宮一則氏は、「この製品を通じて、乗客の移動中の安心感が高まることを期待しています」と語っています。
会社概要
製造元である徳力精工株式会社は、東京都府中市に本社を持ち、産業機器や通信機器を取り扱っています。設立から80年以上の歴史を持つ企業で、常に革新的な製品開発に取り組んでいます。
まとめ
「PRIVASEELD」は、移動中の快適さとプライバシーを守るために非常にユニークなシールドです。これからの旅客バスの標準装備として、ますますの普及が期待されます。