LiBとIVRy、業務提携で新たなコールセンター支援サービスを展開
2025年の第一四半期、株式会社LiB(リブ)と株式会社IVRy(アイブリー)は、革新的な業務提携を結びました。このパートナーシップにより、両社は「AIハイブリッド型コールセンター支援サービス」を提供することを目指しています。これは、コールセンター業務の人材確保や定着が難しい現状を踏まえた上での新しいビジネスモデルの創出です。
背景:労働市場の課題
日本全体で進行する労働人口の減少は、特にコールセンター業界において顕著に現れています。最近のデータによると、コールセンターオペレーターの有効求人倍率は他の職種に比べて高く、人材確保がますます困難になっています。加えて、最低賃金の上昇がコストを圧迫し、顧客待機時間の増加や応答率の低下が企業の顧客満足度に悪影響を及ぼしています。
従来型ビジネスモデルの限界
古くからのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)ベンダーは、オペレーターの数と単価に依存したビジネスモデルから抜け出せずにいます。こうした環境下では、AIの導入による業務の効率化やプロセス再設計が積極的に進められないのが現状です。
このような課題に対処するために、LiBはスキル豊富な人材による有人対応と、IVRyの先進的な音声AI技術を融合させたサービスを提供することを決定しました。これにより、コスト最適化と顧客満足度の向上を実現し、持続可能なビジネスモデルを構築することを目指しています。
AIハイブリッド型コールセンター支援サービスの特長
両社の提携の下で提供されるこのサービスの利点は以下の通りです。
- - 24時間365日の自動応対:機会損失を最小化し、顧客のニーズに即座に対応。
- - 有人による専門的なエスカレーション:高度な専門知識を必要とするケースには人間が対応。
- - データ分析による継続的な改善:音声ログやVOC(顧客の声)を分析し、サービス品質を向上。
- - プロセスの可視化:無料カウンセリングを通じて業務の見える化を図る。
この新サービスでは、無料カウンセリングを提供し、業務の調査や課題抽出、BPR(業務プロセス再設計)の設計なども行う予定です。また、IVRyによる音声応対の構築、運用、LiBの有人センター体制の立ち上げも視野に入れています。
今後の展望
LiBとIVRyは将来的には、コールセンター業務だけでなく、受発注処理や予約受付、サポート業務などにもハイブリッド型BPOを展開する計画です。この新しいビジネスモデルによって、企業の根本的な課題を解決する方策を模索し続ける意向です。
企業情報
株式会社LiB
株式会社IVRy
- - 設立:2019年3月
- - 所在地:東京都港区三田3丁目5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー10F
- - 事業内容:対話型音声AI(IVR)サービスの開発・提供
- - URL:https://ivry.jp/
今後、LiBとIVRyの提携から生まれる新たなサービスに注目です。