地域に根ざした女性支援と医療を提供する寺内医院の取り組み

東京都中野区に位置する寺内医院は、80年以上にわたり地域医療に貢献してきた歴史を持ちながら、女性支援に特化したさまざまな取り組みを行っています。今回は、初代院長がこの地で開業して以来、どのようにこの医院が進化してきたのか、また現在の院長がどのように地域の女性たちを支え、医療を提供しているのかを詳しく見ていきます。

寺内医院の歴史と役割

寺内医院は、内科・小児科専門の医院としてスタートし、現在では婦人科診療も併せて提供しています。3代にわたる院長は、自らの専門知識を活かし、地域内のかかりつけ医として、患者さんとの深い信頼関係を築いてきました。特に、アットホームな雰囲気の中での医療提供は、多くの患者さんから支持を受けています。そこにはもちろん、地域のニーズに応じた柔軟な対応をする姿勢が反映されています。

婦人科診療については、特に年齢を重ねた女性たちの声が大きく、気軽に訪れにくいという課題があります。しかし寺内医院では、心地よい空間と広い敷地を利用し、誰もが気軽に相談できる環境を実現。若い世代から中高年層まで、幅広い患者層が訪れます。ピルの相談や予防接種など、様々なニーズに対応しており、実質的な町の診療所の役割を果たしています。

女性医学と患者の悩みに寄り添う取り組み

院長の夫は大学病院で女性医学を専門とし、特に更年期医療において高い専門性を持っています。この専門知識の活用によって、寺内医院では更年期ケアに力を入れており、院長自身も子育てをしつつ働く女性として、患者さんの悩みに寄り添う姿勢を大切にしています。ホルモン治療や生活習慣のアドバイスなど、患者の悩みに向き合う姿勢は、多くの女性にとって頼るべき存在となっています。

また、寺内医院では、女性のライフステージに伴う体の変化や悩みについて、オープンに相談できる環境づくりを心掛けています。生涯にわたる女性の健康をサポートすることが、院の最重要な使命とされています。選択肢としての薬物療法や自分の体に合ったケア方法に関する相談は特に重要です。

地域医療と教育に寄与する姿勢

寺内医院は、地域密着型の診療所として、医療だけでなく様々な教育や地域活動にも精力的に参加しています。中野区立第七中学校の校医として健康診断を行ったり、生活習慣病予防の役割を果たすなど、地域社会における重要な役割を担っています。さらに、がん検診やママ向け講座の開催、性教育の普及活動なども行われており、次世代の健康意識向上にも寄与しています。

フェムケアとフェムテックの重要性

昨今、性に関する話題がオープンに議論されることが増えつつありますが、それでもまだ話しにくい雰囲気が残っています。寺内医院では、フェムケア製品を導入することで、患者さんが気軽に相談できる環境を整えています。その一環として、株式会社ハナミスイの「M.D.（メディティブ）」シリーズが導入されています。これは腟内の潤滑をサポートするための製品で、更年期世代の女性やインティメイトエリアに悩む人々にとって、非常に便利な選択肢です。

特に病院で購入できることで、ドラッグストアでの購入に抵抗がある方も多い中、寺内医院での取り扱いは大きな安心感を与えていると言えます。院長は、「患者さんが自らの体をケアする環境を整えることが大切」と話し、自らの活動を通じてその実現に向けた努力を続けています。

未来のフェムケアの展望

日本においても、性に関する話題がタブー視されなくなる日が来ることを期待し、そのためにも、寺内医院のような地域密着型の医療機関がフェムケアの発信拠点となることは非常に意義深いと言えます。より多くの女性が健康的な選択をしやすくなることが期待されています。ハナミスイもこのような医療機関との連携を深め、今後も女性の健康とウェルビーイングをサポートする製品開発・普及に努めていく方針です。