近年、企業における男性の育児休業取得が注目されていますが、まだまだ取得しづらいという声も多く聞かれます。そのため、山口県では令和6年度に「男性の育児休業等取得促進事業」が開始されました。この取り組みは、コネヒト株式会社と株式会社ケイ・アール・ワイ・サービスステーションが受託し、男性が育児休業を取りやすい職場環境の構築を目指しています。
男性育休取得促進の必要性
やはり、働く男性でも育児休業を取得したいと考える方は多く存在しますが、実際に取得できない理由には「職場の雰囲気」が影響しているとする調査もあります。コネヒトが実施した調査によれば、育休対象者ながら取得しなかった夫たちの最多の理由は、「取得しづらい職場の雰囲気」であると回答しています。このことからも、意識改革が企業側にも急務であることがわかります。
セミナーの企画・運営
本事業における主な取り組みとして、セミナーの企画・運営があります。セミナーでは、有識者によるトークセッションや、男性育休に関する制度の紹介などを行います。特に、参加者の意識を変えるためのアンコンシャスバイアスを取り除くことや、男性育休を取得するメリットを共有し、支援の動機を育てることに力を入れます。また、先行事例を紹介することで、実際にどのような行動を取り入れていくかを考える機会も提供します。
動画制作と広報
セミナーのほかに、動画制作も進めます。知事が出演する動画では、地域全体で子育てを行うことの重要性を「とも×いく」というスローガンのもと訴求し、県内の企業の取り組みを紹介するインタビュー形式の動画も製作されます。これらはテレビCMやYouTube広告を通じて広報し、多くの方に情報が届くよう努めます。
まとめ
コネヒト株式会社は、過去にも多くの県と連携し、男性育休取得促進のためのワークショップやセミナーを実施してきました。今回の山口県での取り組みも、その成功事例の一環として位置付けられています。男性が家庭での役割を果たしやすい社会、そして、育児がより一層しやすい職場環境の実現を目指し、今後も引き続き活動を続けていく予定です。