空飛ぶクルマの未来を切り拓くSkyDrive、80億円の資金調達で開発加速へ
株式会社SkyDrive(愛知県豊田市)は、空飛ぶクルマの実現に向けた新たな一歩を踏み出しました。新たに4社からの資金を調達し、シリーズCラウンド以降での累計調達額は約80億円に達しました。この資金は、空飛ぶクルマの機体開発および製造の加速に活用されます。
この度の資金調達を引き受けた企業には、大阪市高速電気軌道株式会社や株式会社環境エネルギー投資、株式会社みずほ銀行などが名を連ねています。これにより、SkyDriveはさらなる技術革新を促進し、市場での競争力を一段と高める計画です。
資金調達の背景と目的
SkyDriveは、「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」というミッションのもと、2018年に設立されました。主な目的は、日常的な移動手段としての空飛ぶクルマの開発を進めることです。この技術は、電動化や自動化、垂直離着陸能力を活かしたもので、持続可能で利便性の高い社会を目指しています。
訪問した顧客の期待に応えるために、当社は「SKYDRIVE(SD-05型)」の型式証明についても順調に進めており、2021年には日本の国土交通省に型式証明申請を行い、2022年には審査基準についての合意を得ました。今後は適合性証明計画の合意に向けた活動を強化し、地上試験や飛行試験も視野に入れています。
開発の進捗と未来の展望
最近、スズキ株式会社からの協力を受け、2024年3月にはスズキの工場にて『SKYDRIVE(SD-05型)』の製造を開始する見込みです。この協力により、製造プロセスが加速され、市場投入が実現に近づいています。
また、SkyDriveは国際展開にも力を入れており、海外でも263機のプレオーダーがすでに受け付けられています。これに伴い、アメリカではSkyDrive America, Inc.を設立し、地域の空港を起点とした航路の検討も進めています。
経営陣からのコメント
SkyDriveの代表取締役CEO福澤知浩氏は、今回の資金調達について、 「多くのグローバルな航空機エンジニアがチームに参加し、プロジェクトが大きな進展を見せています。様々なパートナーとの協力をもとに、全力で開発や事業展開を続けることを約束します」との意気込みを語っています。事業の進捗とともに、さらなるサポートを今回得られたことへの感謝も表明しました。
結論
空飛ぶクルマは、人々の移動方法を一新する可能性を秘めた次世代の技術です。SkyDriveの進化は、移動業界全体に大きな影響を与えるでしょう。今後の技術開発やサービスの展開に目が離せません。この「空飛ぶクルマ」は、単なる技術革新ではなく、未来の都市交通の在り方を根本から変える取り組みでもあります。SkyDriveのさらなる成長と全国的、国際的な展開に期待が寄せられます。