FinTechサービスの利用実態と普及率
デジタルマーケティングの株式会社バリューファーストが運営する「ゼニエモン」が、10代以上の男女400名を対象に実施したFinTechサービスについてのアンケート結果を公開しました。この調査では、FinTechの認知度や利用状況、そして利用者が感じるメリットと不安点についてさまざまな視点から分析しています。
調査の概要
調査は2025年4月25日から5月9日の期間に行われ、クラウドワークスを利用してインターネット上で実施されました。対象はクラウドワークスに登録している10代以上の男女で、有効回答数は400件に上ります。
FinTechって何?
まず、回答者の72.5%が「FinTech」という言葉を知っていると回答。この用語は、金融(Finance)と技術(Technology)を掛け合わせたもので、金融サービスとIT技術の融合により生まれる新たな動きを指します。具体的な内容を理解している人は17.5%と、FinTechの認知は広まりつつあります。
現在の利用状況
アンケートでは、87%が「キャッシュレス決済」や「ネットバンキング」、「アプリでの送金機能」などのFinTechサービスを利用したことがあると回答。また、最も多くの人が利用しているサービスは「キャッシュレス決済」で、回答者の約8割を占めています。他にも「ネットバンキング」や「アプリを通じた送金機能」が人気で、今後利用したいサービスとしては「ロボアドバイザー(AIによる資産運用)」が挙げられました。
FinTechサービスのメリット
FinTechサービスを利用する際の魅力は何でしょうか。「最も魅力を感じるメリットは?」との質問には、「時間や場所を選ばずに利用できる」が多くの支持を得ました。これにより、ユーザーは自由な時間に金融サービスを利用でき、利便性が高まっていますが、裏を返せばインターネット環境に依存するため、接続問題が発生するとサービスが利用できなくなるリスクも存在します。
セキュリティと情報漏洩の不安
FinTechの普及とともに、ユーザーはセキュリティに対する懸念を抱いています。多くの回答者が「IDやパスワードによる不正アクセス」や「個人情報漏洩」の危険性を挙げています。最近ではFinTechサービスを狙ったサイバー攻撃が急増しているため、これに対する対策を講じることが重要です。実際、回答者の9割以上が何らかのセキュリティ対策を実施しているとのことですが、「対策をしていない」との声もごくわずかにあり、無防備な状態を心配する声も上がっています。
おわりに
今回の調査を通じて、FinTechサービスの現状や利用者の意識が明らかになりました。特に「より多くのことを知りたい」と回答した人が80%以上もいたことから、今後のFinTech市場は急速に成長すると考えられます。金融庁も新たな金融サービスの変革に向けた対応を進めており、これからも「Japan Fintech Week 2025」などの取り組みを通じて、革新に関する議論が続くことでしょう。
ゼニエモンでは、個別の調査結果を詳しく掲載しています。興味のある方はぜひご覧ください。金融に関するお悩みを解決する情報も盛りだくさんです!
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