ファンズがシンガポールに新たな拠点を設立
ファンズ株式会社は、2025年6月13日にシンガポールに海外事業統括拠点「FUNDS IGC PTE. LTD.(FIGC)」を設立したことを発表しました。この新拠点の設立により、ファンズは国際的なビジネス展開を加速し、特にアジア市場での金融包摂に貢献することを目指しています。
FIGC設立の背景と目的
ファンズは、これまでにも台湾や香港において事業機会の獲得を進めてきました。シンガポールに設立されたFIGCは、エマージング・マーケットにおける金融包摂の支援を強化し、多様なアセットを日本の投資家とつなぐ役割を果たすことに寄与します。これにより、収益拡大が期待されています。
GROUP戦略としての役割
FIGCでは、「日本の資本とグローバルな機会を結びつける」というミッションが掲げられています。特に、コンシューマーファイナンスやマイクロファイナンスに対するデットファイナンスの提供を通じて、収益をビルトイン化することを目指しています。さらに、シンガポールの地理的優位性を活かし、海外アセットを日本の投資家にシームレスに提供するアセット・マネジメント事業の強化にも寄与することが期待されています。
経営陣と新しい体制
新たな経営体制として、取締役CLOの髙尾知達がCEOを務め、コ-CEOには山越敬介が就任しています。山越氏はデロイトトーマツコンサルティングやDCM Venturesでの豊富な経験を活かし、海外での事業開発を牽引する役割が期待されています。
特にアジア市場では、プライベートクレジットを中心に、銀行主導からの資金供給の多様化が進んでいることから、国際化に向けた取り組みを迅速に進めるとともに、柔軟な資本供給の必要性が見込まれています。
成長市場における期待
世界的にデジタル技術を駆使した金融アクセスの拡大が進む中、ファンズはアジアの新興市場での成長を狙っています。山越氏は「アジアにおける金融包摂の重要性とその可能性を感じています」と述べ、これを新たな挑戦の場と捉えています。
また、TRENDINGススタートアップやグローバルパートナーシップの構築により、アジア市場における成長機会を迅速に取り込むことを目指すと同時に、長期的には欧米市場への展開も視野に入れています。
FIGCの運営と概要
FIGCは、シンガポールに本社を構え、設立日としては2025年6月13日を掲げ、資本金は100万シンガポールドルに設定されています。今後は、日本の投資家に対し革新的な資産運用の選択肢を提供するため、様々な金融商品やサービスを展開する予定です。
新しい拠点がアジアの成長市場での競争力を高め、持続可能な成長を実現することが期待されています。ファンズは、海外展開の成功を通じて、自社の存在感をさらに強め、国際的な金融市場におけるリーダーシップを確立していくことでしょう。
まとめ
ファンズの新たなシンガポール拠点の設立は、国際金融市場における鍵となるステップです。個人投資家にとっては、より多くの投資機会を享受できる環境が整っていくことでしょう。ファンズの革新に満ちたアプローチと、国際展開への意欲は、今後の業界のダイナミクスに確かな影響を与えるに違いありません。