高山市での若手社員向けセミナー『YAONA』の成果
岐阜県高山市が主催する「第2回市内若手社員向けセミナー『YAONA(やおな)!』」が、令和6年11月15日(金)に開催されました。このセミナーは、20代の若手社員が職場の枠を超えてつながり、学び合うことを目的としており、地元の飛騨弁「やおな」の意味に込められた共感の力が感じられるイベントです。
このイベントは、地域内の事業所からの若手社員の早期離職に関する相談を受けたことが契機となっています。現状として、高山市では若手社員が同年代の同僚になかなか出会えないため、業務に関する悩みを相談しづらい状況があります。そこで、彼らがスキルアップし、様々な業種や職場間でのネットワークを構築する場として企画されました。
前回の第1回に続き、今回も期待に応える内容で、参加者は市内の18事業者から36名と幅広いメンバーが集まりました。清原豪士さんを講師に迎えたビジネススキルアップ講座や、グループディスカッションが行われ、高山市で働く魅力や、課題を克服するための具体的な方法がシェアされました。
特に印象深かったのは、パネルトークのセッションです。地元企業のリーダーたちは、自らの経験を通じて高山での仕事の楽しさや苦労、そしてそれを乗り越えるための考え方を語り、参加者に新たな視点を提供していました。のちに行われた飲食を伴った交流会では、セミナーで得たつながりをさらに深める機会となりました。
参加者アンケートによると、全員がセミナー内容に対して「良かった」と回答。また、「若手社員との交流が少なく、貴重な時間だった」「仕事に対するモチベーションが高まった」「地域の同世代とのつながりを感じ、勇気をもらった」といった感想が寄せられました。これらの声からも、若者たちが共感できる環境づくりの重要性が浮き彫りになりました。
高山市は今後も、このようなイベントを通じて、若手社員の雇用促進やキャリア支援を推進していくことが期待されます。このような取り組みを続けることで、地域活性化を図り、高山の未来をより一層明るいものにすることでしょう。出会いや学びを通じて、自分自身の成長を感じる若手社員たちが増えていくことを願っています。