日野自動車とLocationMindが資本業務提携を締結し物流革新へ邁進

日野自動車とLocationMindの提携で物流革新が進行中

日野自動車株式会社とLocationMind株式会社が資本業務提携を発表しました。この決定により、両社はそれぞれの強みを活かし、物流ソリューションの開発に注力していくことになります。

提携の背景

日野自動車は商用車および物流業界において豊富なノウハウを持っています。一方、LocationMindは位置情報のデータ分析技術に優れ、様々なビッグデータの解析を通じて新たな価値を創出しています。両社が手を組むことで、物流の過程におけるリアルタイムな運行管理が可能になることが期待されています。

これにより、日野は持つコネクティッドデータを活用し、物流業界に関連した新たなユースケースを見つけ出すとともに、より効率的な物流ソリューションを提供。LocationMindは、同社の持つデータ分析技術でこれを支える役割を果たします。

物流ソリューションの開発

今回の提携を通して開発される物流ソリューションの第一弾は2022年度中に提供される予定です。将来的には運送業者やインフラ事業者、さらには自治体に対しても幅広く提供していく計画です。特に、日野自動車の車両データがもたらす情報は、日本のトラック輸送において新たな変革を促す可能性があります。

日野自動車のChief Digital Officerである小佐野氏は「持続可能な社会の実現に向け、データやデジタル技術を活用した課題解決に取り組む」と述べています。顧客から得た車両データを基に、より安全で効率的な運行管理を実現することを目指します。

LocationMindの技術的アプローチ

LocationMindのCEO、桐谷氏は「位置情報は進歩を促す重要な資源であり、データを正しく取り扱うことで物流業界の課題を解決できると信じている」と語ります。同社の位置情報をAIで分析する取組みは、革新的なソリューションの提供に結びつくでしょう。

これまでの歩み

日野自動車とLocationMindは、2021年に行われたアクセラレータプログラム「HINO ACCELERATOR」において協力関係を築いてきました。これに基づき、共に実証実験や協議を重ねてきました。データを用いたソリューションの開発を進める中で、両社は戦略的な提携の必要性を感じ、今回の資本業務提携に至ったのです。