新たなインバウンド集客支援サービスの展開
クレソン株式会社は、この度中国市場を対象にした新しいインバウンド集客支援サービスを発表しました。ポストコロナの訪日外国人観光客の増加に向けて、日本文化体験と中国のソーシャルメディア活用を組み合わせたこのサービスが、どのように観光業界に貢献するのでしょうか。
ポストコロナ時代のインバウンド市場
日本のインバウンド市場は、コロナ禍を経て再び拡大が期待されています。2019年には過去最多の約3,188万人が日本を訪れましたが、パンデミックによって一時的に激減。しかし、2024年には予測されている訪日外国人旅行者は約3,687万人に達すると言われており、政府の目指す4,000万人超への道も見えています。特に、中国からの観光客はその回復において大きな期待が寄せられています。
中国市場の潜在力
2019年には約959万人が訪日した中国市場は、2024年にはおおよそ698万人の訪日が予想されています。訪日経験者の割合がわずか0.5%にとどまる中国本土において、仮に訪問率が1%に上がれば1,400万人以上が日本を訪れる可能性があります。この成長余地は非常に大きく、インバウンド集客の重要性が際立ちます。
SNSの重要性
中国では、旅行先の選定や情報収集においてSNSが重要な役割を果たしています。特に「小紅書(RED)」や「抖音(Douyin)」といったプラットフォームでは、旅行体験の口コミや情報が日々多数発信されています。若い世代を中心に、SNSで得たインスピレーションを基に訪問先を決定する傾向が強まっています。旅行においては高級ブランド品の購入ではなく、一生の思い出に残る「体験価値」を重視する動きが見られます。
クレソンの新サービス
クレソン株式会社の新サービスは、このような市場のニーズに応えるために設計されています。具体的には以下の内容が含まれます:
1.
SNS活用のノウハウ:小紅書やWeChat、抖音などの中国SNSを通じて、日本の商品やサービスを効果的に訴求します。
2.
インフルエンサーとの連携:定評のあるKOL(キーオピニオンリーダー)やインフルエンサーと協力し、現地の旅行体験を共有し、信頼性と拡散力を向上させます。
3.
実践的なサポート:クレソンの「モテナス日本」事業の知見を活かし、受け入れ体制の強化や多言語対応の研修を実施します。
4.
体験コンテンツの開発:茶道や和食クッキングといった、日本ならではの体験プログラムを共同開発し、SNS映えする特別な体験価値を提供します。
対象となる業種
この新サービスは、様々な業種に向けて設計されています。例えば、ホテルや宿泊施設、飲食店、小売業、地方自治体など、多岐にわたる団体がこのサービスの恩恵を受けることが可能です。
ホテルではSNSでの情報発信を通じて、宿泊体験の魅力をアピール。また、小売業ではインフルエンサーを絡めたキャンペーンを展開することで、訪日観光客を集客します。地方自治体においては、地域資源を活かした体験企画が期待されます。
まとめ
クレソン株式会社の新しいインバウンド集客サービスは、市場のトレンドに沿った狙い目をしっかりと捉えています。デジタルとリアルの両方のアプローチで、日本に訪れる中国人観光客を効果的に誘致するための手助けをするこのサービスには、これからのインバウンド市場を変革する大きな期待が寄せられています。