三宝化学研究所がMENTENAを導入し設備保全改革を実現！

三宝化学研究所が「MENTENA」を導入し設備保全改革へ

株式会社三宝化学研究所は、2023年に株式会社八千代ソリューションズが提供するクラウド設備管理システム「MENTENA」を導入しました。これにより、これまで抱えていた設備保全の属人化を解消し、ノウハウの共有を目指しています。本記事では三宝化学の導入事例を詳しく解説し、その効果や今後の展望についても考察します。

三宝化学研究所の概要

1952年に設立された三宝化学研究所は、大阪府堺市に本社を持つ化学品合成メーカーです。工場は堺市の他に静岡、和歌山、佐賀にあり、有機合成反応技術を基にした化学材料の開発を行っています。また、2019年には南海トラフ地震に備え佐賀工場を新設し、生産体制の強化に努めてきました。

導入の背景と課題

三宝化学が抱えていた主な課題としては、以下のような点が挙げられます。
1. 設備保全業務の属人化: 担当者の経験に依存しているため、特定の人しか対応できず、ノウハウの継承が難しい状況でした。
2. 管理体制のバラつき: 4つの工場それぞれが独自の方法で設備管理を行っており、情報の一貫性が欠如していました。
3. デジタル化の遅れ: 修理履歴や点検内容をエクセルや紙で管理していたため、データ分析に活用できていませんでした。
4. 保守品管理の非効率性: 統一された資産台帳が存在せず、照合作業に時間を要していました。

これらの課題を解決するため、MENTENAの導入に踏み切ったのです。

導入後の効果

保全管理体制の確立

MENTENAを導入してから、各工場の設備保全状況が「見える化」されることによって、情報共有が円滑になりました。これにより、各工場の点検履歴や保全状況を迅速に把握できるようになりました。

予防保全と計画保全の実現

故障履歴や点検データを活用することで、設備故障による生産停止を未然に防ぐ体制が整いつつあります。これにより、効率的な生産ラインが可能となり、遅延リスクも低減されています。

属人化からの脱却

点検項目の統一が進み、過去の保全データが簡単に参照できるようになったことで、知識の共有が促進されています。これにより社員全体のスキルを底上げすることにも寄与しています。

今後の展望

三宝化学の社長、藤岡雅太氏は、「MENTENAを活用して設備台帳や修理履歴をデータ化し、情報の厚みを持たせていきたい」と語っています。導入から半年が経過し、この先1〜2年後には予防保全や設備停止期間の短縮を達成する見込みです。また、2024年9月からは静岡工場の計装関連データ収集も進めていく予定です。

まとめ

三宝化学研究所が「MENTENA」を導入したことで、設備保全の見える化、情報の共有促進、そして計画的な保全が実現しつつあります。属人化の解消は長期的な成長において必須であり、今後の業務効率化や品質向上にも大きな影響を与えることでしょう。設備管理のデジタル化は、化学業界においても新たな可能性を生み出すでしょう。

詳細は以下のURLからご覧いただけます。
MENTENAの詳細