国産米を使用した新感覚のライスウイスキー『湊SOU』が誕生
はじまりの背景
栃木県真岡市で、株式会社ロードランナーが手がける新たな挑戦、『湊SOU』の誕生は、同社25年の歴史の中での一大事業です。自動車用品店として地域に根ざし、親子三代にわたって支持されてきたこの会社が、なぜウイスキーの製造に乗り出したのでしょうか。
過去10年以上にわたり、代表の塚田淳一は“自分たちで価値を創造する製品を作りたい”という志を抱いてきました。飲食店の運営や様々な酒蔵との交流を経て、塚田は日本の素材で驚くべき酒を生み出すことを目指すことに決めました。これが国産米を使ったライスウイスキーの開発に繋がったのです。
ライスウイスキー『湊SOU』の特徴
『湊SOU』は、栃木県産米とドイツ産モルトを主成分とし、熊本県や宮崎県の提携蔵で丁寧に蒸留・熟成された原酒を使用しています。さらには、アメリカから取り寄せたオーク樽でじっくりと熟成されることで、ユニークな風味を生み出しています。バニラの香ばしさとお米の甘みが心地よく、スモーキーさが少ないため、ウイスキー初心者や女性にも飲みやすく仕上がっています。
このウイスキーは、ハイボールや水割りなど多様な飲み方に対応しており、和食との相性も抜群です。料理と心地よくマッチする新たな酒として注目されています。
デザインへのこだわり
ボトルやパッケージも特筆すべきポイントです。フランスで活躍する日本人デザイナーが手掛けたデザインは、外国から見た日本の美意識をテーマにしています。墨の模様や和紙のような質感を活かした繊細なグラフィックは、国内外で高評価を受けています。
国外展開と今後の展望
2024年には、台湾や香港、アメリカ市場への輸出も視野に入れ、6月には台湾のフード台北、7月には東京ビッグサイトでの輸出EXPOに出展する予定です。『湊SOU』は“栃木発ジャパニーズライスウイスキー”として、世界へ向けて新しい扉を開く挑戦となります。
メッセージ
塚田淳一代表取締役は、「私たちは日常の“安心”と“信頼”を作ることを重視してきました。ウイスキーも人生の貴重な瞬間をサポートする“本物”でありたい」と語っています。このウイスキー事業には異業種から集まった若手社員が集結しており、熱意とクリエイティビティをもとに新たな日本のウイスキー文化を築くことに挑戦しています。
まとめ
国産米を使用したライスウイスキー『湊SOU』は、その独自性だけでなく、地域企業の新たな可能性を開く実例でもあります。大切な人とのひとときを楽しむための新しいお酒として、ぜひご注目ください。