地域に密着した企業を目指す「ベイシア」と「三心」の連携
株式会社ベイシア(群馬県前橋市)が、岐阜県岐阜市に本社を置くスーパーマーケット「三心」(株式会社三心)の全株式を譲り受ける契約を締結した。このパートナーシップにより、両社は地域に根差した事業の発展を目指し、2025年10月31日から新たな価値創出の取り組みを開始する。
両社の理念と背景
「ベイシア」は創業以来「For the Customers」を経営理念に掲げており、地域の特色を活かした商品展開を行っている。また、高品質の商品を低価格で提供するためのプライベートブランド(PB)商品や、地域の生産者との連携にも力を入れ、買い物体験の質を向上させる努力を続けている。一方の「三心」は、1981年に設立されて以来、「感謝・誠実・努力」を柱に、地域の皆様に安全で安心な商品を提供すべく、岐阜県と愛知県でスーパーマーケットを展開してきた。両社はそれぞれの経営理念をもとに、地域のお客様の生活向上に寄与してきた。
サポートし合う体制の構築
ベイシアと三心が手を組む背景には、地域貢献に対する共通の想いがある。両社はこれまで地域に密着した取り組みを行い、地域に新たな価値を提供するための活動を続けてきた。今回のパートナーシップにより、両社は相互に今まで培ってきた知識や経験を活かし、より良い商品を届けることが可能になると考えられている。
合同のメリット
具体的には「三心」の既存店舗に改装投資を行い、店舗のリブランディングを進める方針だ。地元のお客様からの愛着を考慮して、当面は「スーパー三心」を屋号として残しつつ、将来的には「ベイシア」や「ベイシアフーズパーク」とのダブルネームでの展開も検討されている。また、商品面では「ドライグロッサリーのディスカウントスーパー」としての強みを残しつつ、ベイシアのPB商品や惣菜の導入を進めることが予定されている。
ITインフラの強化
ITインフラに関しては、ベイシアのアプリやデジタル技術を取り入れ、店舗サービスの生産性向上を図る。これにより、顧客にとって便利なショッピング体験を提供しつつ、両社の連携強化を図ることが期待されている。
地域活性化への寄与
三心が展開している東海地域は、ベイシアの重点出店エリアとも重なっているため、このパートナーシップは地域により多様な価値を提供するうえで非常に重要な位置を占める。両社はこの連携を通じて地域に寄り添った店舗作りを進め、顧客に魅力的な商品やサービスを提供することで、地域の活性化を目指す。今後も地域と共に成長し、持続可能な価値を創造していく姿勢を貫いていく所存だ。
企業概要
設立:1981年
本部所在地:岐阜県岐阜市
採用モデル:約388名
店舗数:9店舗
設立:1996年
本部所在地:群馬県前橋市
採用モデル:約11,515名
店舗数:135店舗
このように、ベイシアと三心の新たな連携は、地域密着型スーパーとしての存在感を強め、地域のまちづくりに貢献する一大プロジェクトとなることが期待される。