AI倫理に配慮した人物データセット販売開始 - FastLabelが約43,000画像をリリース
FastLabel株式会社は、AI開発用途に利用可能な「公平性尊重型人物データセット」約43,000画像の販売を開始しました。このデータセットは、AI開発における倫理的な課題への対応と、データ品質の向上を両立させることを目指しています。
同社は、2020年1月の創業以来、教師データ作成代行やアノテーションツールの提供を主力事業として展開しており、これまで数百社の企業を支援してきました。その経験を通して、AI開発におけるデータ収集の課題を多く目の当たりにしてきました。
近年、生成AI技術の進化に伴い、コンテンツ生成能力が飛躍的に向上しています。しかし、同時にAI倫理の観点から、被写体からAI開発への利用承諾を得ることが重要視されるようになっています。
こうした状況下で、FastLabelは、AI倫理を遵守しながらも、AI開発の高速化を実現するため、権利クリアかつ公平性を重視した人物データセットの販売に踏み切りました。
データセットの特徴
今回のデータセットは、以下の3つの特徴を持っています。
1.
権利クリア: 全ての被写体からデータ取得およびAI開発への利用に関する同意書を取得しています。
2.
用途に合わせた加工: 利用用途に合わせて、トリミング処理や印象分類、アノテーション等のオプションを提供できます。
3.
実際の開発要件に沿ったデータ: 顧客のニーズに基づいて収集されたデータのため、実際のAI開発に活用しやすい撮影要件となっています。
公平性尊重型データセットの内容
このデータセットは、総務省が定めた「AI開発ガイドライン及びAI利活用ガイドライン」の「尊重するべき価値」である「公平性」を尊重しています。アフリカ系・中東系・欧米系・東南アジア系・南米系のモデルに対して、データ取得およびAI開発への利用に関する同意を得た上で、屋内外・個人/集団・装飾品の有無等の様々なパターンで撮影されたデータセットとなっています。
データセットの詳細
キャスト:計250名(男女、10代〜70歳代、アフリカ・スリランカ・インド・中東系・欧米系・オーストラリア・中国・東南アジア系・南米系)
撮影条件:屋内・屋外、装飾品の有り無し、被写体集団・個人など、さまざまなパターンで撮影された約43,000画像
サイズ:1920px1080px
データ形式:jpg
ファイルサイズ:1画像あたり20~30MB
データセットの購入方法
データセットの購入やサンプル画像の確認、新規撮り下ろしを希望される方は、以下のメールアドレスまたはフォームからお問い合わせください。
お問い合わせ:[email protected]
お問い合わせフォームURL:https://fastlabel.ai/dataset-lp-press
今後の展望
FastLabelは、今後も権利クリアなデータを幅広い業界へ提供するため、データセットの拡充を進めていきます。そして、システムと業務の両面からAI開発プロセスを効率化することで、日本のAI開発を支援していきたいと考えています。
FastLabel株式会社について
FastLabel株式会社は、「AIインフラを創造し、日本を再び「世界レベル」へ」をパーパスに掲げ、AI開発に必要なデータ収集からアノテーション、モデル開発、MLOps構築までの全工程をサポートしています。