日立情報通信エンジニアリング、EV充放電管理アプリを発売
環境意識の高まりとともに、各企業はガソリン車からEV(電気自動車)への移行を進めています。しかしながら、このシフトは充電インフラの導入コストや運用にかかる電力料金が大きな障壁となっています。そんな中、株式会社日立情報通信エンジニアリングが8月1日より「EV充放電の群管理アプリケーション」を販売開始しました。このアプリケーションは、複数のEV充放電器を一元管理し、電力コストの最適化を図ります。
EV充放電の群管理アプリケーションの特長
本アプリケーションは、複数の充電器の電力消費をデマンド値以下に抑えるため、個別に最適な制御を行います。複数のデバイスを一つの「群」として扱うことで、全体での電力リソースを最大限に活用し、結果として電気料金が低下します。具体的には、6kWの充電器を10台同時に使った場合、通常は60kWの使用が見込まれますが、このアプリを利用することで42kWまで低減できます。
デマンド制御
アプリケーションの主な機能の一つがデマンド制御です。デマンド値を超えないよう充電のタイミングを調整し、電力需要に応じてEV放電を利用して電力のピークシフトを行います。これにより、電力消費を効率よく管理し、電気料金の削減を実現します。
予約・優先充電
さらに効率的な充電を実現するため、予約充電機能を搭載しています。これは、各車両の充電予約を考慮し、どの車両から充電を行うのが最も効率的かを自動で判断します。また優先充電機能により、必要に応じて特定のEVの充電を優先的に実施することも可能です。
複数メーカー対応
本アプリは、異なるメーカーの充電器も一括管理できます。充電器のタイプや出力の違いに関係なく、インフラ整備の柔軟性が確保されます。この点は、充電インフラを持つ企業にとって大きな魅力です。
今後の展開
日立情報通信エンジニアリングは、エネルギーマネジメント分野でのパワーエレクトロニクス技術やバッテリー制御技術の活用を進めています。複数の技術領域で長年培った経験を基に、さまざまな課題に対するソリューションを提供し、パートナー企業と連携しながらプラットフォームビジネス拡大を目指しています。
料金と導入条件
このアプリケーションはライセンス販売形式で提供され、導入条件や価格については事前にお問い合わせが必要です。詳細については公式ウェブサイトにて確認できます。
【参照リンク】
会社情報
日立情報通信エンジニアリングは、公共・産業・ヘルスケアなど多様なセクターにおいて、ネットワーク関連の機器やソリューションを提供しています。ネットワーキング技術の進化を追求する中で、カスタマイズやローカライズにも対応し、クライアントのニーズに応えています。詳しくは企業のウェブサイトを参照してください。
お問い合わせ
より詳しい情報が必要な方は、日立情報通信エンジニアリングのエンジニアリング事業部に直接お問い合わせください。所在地は神奈川県横浜市で、公式サイトにはお問い合わせフォームも用意されています。