新たな医療拠点が三島市に誕生
2024年8月5日、学校法人順天堂(理事長:小川秀興)とミサワホーム株式会社(代表取締役社長:作尾徹也)が、静岡県三島市において「定期建物賃貸借予約契約」を締結しました。この契約により、三島駅南口の再開発に係るプロジェクトの一環として、医療機能を中心に据えた新たな拠点が設立されることになります。
プロジェクトの概要
今回の契約は、三島駅南口の東街区に建設される予定のA棟の4階部分に対して、順天堂が賃借人として入居する形になっています。このA棟は、他の3棟(B棟、C棟、D棟)とともに整備されることになり、今後20年間にわたる定期的な賃貸契約が結ばれました。
この取り組みは、三島市の策定した「三島駅周辺グランドデザイン」に基づき、「広域健康医療拠点・スマートウェルネスフロント」として、多様な医療・福祉サービスを地域に提供することを目指しています。これは、地域住民が心身ともに健康で、前向きな生活を送るための新しい都市モデルを示す試みです。
健康都市を目指して
契約に含まれる内容には、健康医療機能の強化があります。特に、順天堂大学医学部附属静岡病院が、地域の医療の核を担うことが期待されています。この新しい医療拠点は、単に医療を提供するだけでなく、住民が元気に暮らせる環境の整備にも寄与します。
ミサワホームの常務執行役員、佐藤徹氏は、今回のプロジェクトが医療と地域の活性化に貢献し、暮らしやすい町づくりに寄与することを明言しました。また、順天堂大学医学部附属静岡病院の院長、佐藤浩一氏も、静岡県東部における医療環境の充実を強調し、地域住民のニーズに応える医療の持続的提供を掲げました。
新しい地域医療のモデル
「広域健康医療拠点」は、単なる医療機関ではなく、地域住民の生活を支える重要な機能を持つことが求められます。具体的には、内科や循環器内科、脳神経外科、産婦人科、整形外科などの診療科を持つ高機能健診センターやクリニックが設けられます。これにより、患者の早期発見や質の高い医療の提供が可能になり、地域全体の健康増進に寄与することが期待されています。
さらに、周辺の医療機関との連携を図りながら、三島駅を中心にした健康医療環境の整備が進められます。これにより、地域医療がさらに強化され、患者が安心して受診できる体制が確立されるのです。
結論
順天堂とミサワホームの取り組みは、地域住民に健康で安心して暮らせる環境を提供することを目的としています。「健幸」な都市を実現するための本プロジェクトは、三島市における新たな地域医療のモデルとなることが期待されています。今後の展開に目が離せません。