2025年12月21日に島根県立大学で開催される「いわみ国際シンポジウム」では、鉄道と観光の関わりが地域振興に与える影響について議論されます。今回のシンポジウムは、「石見地方の特色を再認識し、地域資源を活用すること」を目的としたプロジェクトの一環として企画されました。
このプロジェクトは、濱野靖一郎准教授が主導しており、「石見の郷土史と観光を考える」ことをテーマに地域活性化を目指しています。石見地方には、世界遺産に登録されている石見銀山や歴史的な町並みが存在しますが、これらの資源を十分に活用できていない現状があります。特にインバウンド観光の回復が難しい今、地域住民が自らその価値を見直し、新たな発見をしていく必要があると考えられています。
シンポジウムは9:30から12:30まで、島根県立大学の浜田キャンパスで行われます。プログラムには、名古屋大学の黄潔助教や台湾致理科技大学の呉米淑准教授、石見麦酒の山口巌雄工場長など、多彩な講師陣が参加します。その中でも特に注目されるのが、明治学院大学名誉教授の原武史氏による講演です。原氏は、「山陰の鉄道・神話・温泉と皇室」というテーマで、鉄道と観光の歴史的な結びつきを解説します。
また、シンポジウムの後半には、参加者同士のディスカッションが予定されており、具体的な意見交換が行われる場ともなります。地域振興に興味のある方や観光業に関わる方など、どなたでも参加可能ですが、事前の申し込みが必要です。
この取り組みを通じて、石見地方の魅力が再発見され、観光業が活性化することが期待されています。地域資源を活かした新しい形の観光が、地元の人々にとっても誇りを持てるものになることを願ってやみません。シンポジウムは無料で参加できますが、事前に指定のフォームからの登録が求められています。
開催概要
- - 日時:2025年12月21日(日)9:30-12:30(開場 9:00)
- - 場所:島根県立大学 浜田キャンパス 中講義室3
- - 参加費:無料(事前申込制)
- - 申し込みフォーム:こちらをクリック
このシンポジウムは、地域振興に向けた具体的な提案が誕生する場となることでしょう。ぜひ、多くの方に参加していただき、地域の未来をともに考えていきましょう。