Swimlaneが新たに日本法人を設立
2025年7月14日、AIハイパーオートメーションを提供するSwimlane Inc.は、その日本法人「SWIMLANE Japan合同会社」を設立したと発表しました。この新たな動きは、2年前に始まった日本市場への進出を一層強化するものです。CEOのJames Brear氏の指導のもと、カントリーマネージャーとして牛込秀樹氏が就任し、AIを使った自動化ソリューションの需要が高まる中で、Swimlaneは日本のセキュリティ市場に力を注ぐことになります。
セキュリティ市場の現状
インターネットを通じてのサイバー犯罪が急増する中、企業のネットワークやPCにおける脆弱性を突く攻撃が巧妙で複雑になっています。そのため、限られた人材と予算の中で対応するセキュリティ運用担当者たちに、AIを活用した効率的な解決策が求められています。牛込カントリーマネージャーは言います。「Swimlaneは、創業以来、SOAR(セキュリティオーケストレーション、オートメーション、レスポンス)の分野に注力してきました。最先端のAIテクノロジーを駆使したクラウドネイティブのプラットフォーム『Swimlane Turbine』をもとに、日本のサイバーセキュリティを強化していく所存です。」
説明会の実施
この設立にあたり、7月11日には東京都内で説明会が行われました。James Brear CEOと牛込カントリーマネージャーが挨拶し、技術者や国内の販売パートナーによるプレゼンテーションが行われ、参加者にSwimlaneのビジョンと技術への理解を深めてもらいました。
パートナーシップの展望
NTTデータは、グローバルなマネージドサービスポートフォリオのパートナーとしてSwimlaneを選びました。この協力関係は、NTTデータが発表した「新グローバルサイバーセキュリティ戦略」に基づいており、同社のセキュリティオペレーションセンター(SOC)ソリューションの強化を目指します。両社は地域ごとのニーズに応じたセキュリティオペレーションの専門知識を提供する計画です。
評価と認証
Swimlaneは、2025年のQKS Group SPARK Matrixにおいて、AIセキュリティとSOARベンダーの中で3年連続でリーダーとして評価され、初の「Ace Performer」に選出されました。この評価は、市場におけるトレンドや顧客への影響を反映したもので、効果的な技術を提供していると認められる結果となっています。
さらに、SwimlaneはAIに関するISO 42001認証を取得した世界初の企業の一つとしても認識されており、ISO 42001、ISO 27001、ISO 27701のトリプル認証を保有しています。これは、特にセキュリティ機能が重要視される現代において、信頼性の高い企業であることを示しています。
将来への展望
最近、Swimlaneは4,500万ドルの成長資金を調達しました。この資金は持続的な業績向上や運営効率の増加に使われる予定で、2025年第3四半期には黒字化を目指しています。新たな投資は、製品の革新やグローバルチャネルの拡充に向けられ、エンタープライズAIセキュリティ自動化プラットフォームとしての地位をさらに強固なものとします。
まとめ
Swimlaneの日本法人設立は、サイバーセキュリティの強化に向けた重要なステップです。AIを駆使した新たなセキュリティソリューションの提供を通じて、日本市場へさらに貢献していくことでしょう。今後もSwimlaneの動向に注目が集まります。