UNERI Capital設立:社会課題解決型スタートアップへの投資戦略
株式会社UNERI(名古屋市本社、代表取締役:河合将樹)が、未上場スタートアップに特化したベンチャーキャピタル「UNERI Capital」を設立した。このファンドは、日本国内のスタートアップエコシステムをインパクト志向かつグローバル化することを目指している。
UNERI Capitalの最も特徴的な点は、全ての投資先が国際的な認証制度「B Corp」を取得することを目指すことだ。これにより、投資先企業は経済成長を追求しながらも社会的価値の創出を重視し、持続可能なビジネスモデルを築くことが期待されている。特に、代表の河合は29歳という若さで日本最年少のGPとしてこのプロジェクトを推進しており、その情熱とビジョンは次世代の起業家たちへの大きなインスピレーションとなるだろう。
地域からの発信とグローバル展開
名古屋を拠点とするUNERI Capitalは、ローカル目線を持ちながらも、全国的なインパクトを目指す方針を打ち出している。これには、日本全国のスタートアップへの支援を通じて、地域活性化を促進する狙いがある。また、世界中のインパクト投資家との連携を深めることで、名古屋からグローバルへと展開する道筋を示している。
ファンドの設立に伴い、学校法人椙山女学園などの教育機関からも出資を受けており、新卒起業家を支援する取り組みも計画されている。大学生が自らの道を選び、新たなビジネスを引き起こす環境を整えることで、次世代リーダーの育成を目指す。
インパクト投資の新しいフロンティア
UNERI Capitalが目指す「インパクトユニコーン企業」の創出は、日本の投資環境における新たな動きを象徴している。2024年度の日本におけるインパクト投資残高は17兆3,016億円に達する見込みでありながら、世界全体の約735兆円に対しては僅か約2%に過ぎない。UNERI Capitalは、これを打破する可能性を秘めている。
BCorp認証は、企業が社会的責任を果たしていることを示す信号でもあり、UNERI Capitalにとっては単なる目的ではなく、さらなる世界展開を加速させるための手段と位置付けられている。世界中で約1万社がBCorpの地位を得ており、日本国内では55社がこの認証を取得している。UNERI Capitalは、投資先スタートアップがこの認証を獲得することで、経済成長と社会的インパクトの双方を掴むことを期待している。
起業家支援プログラムの充実
株式会社UNERIは、スタートアップ支援を行う同社の理念に基づき、既存事業とのシナジーを活かして新たな機会を創出する計画を進行中だ。これには、創業直前の起業家向けプログラムや「インパクトオフィサーの学校」といった教育研修が含まれる。これにより、様々な業種にわたる起業家たちがインパクト志向のビジネスモデルを構築する手助けをする。
UNERI Capitalは、社会課題を解決するスタートアップへの投資を通じて、日本のみならず世界に向けたインパクトを生み出すことを目指す。この新たな取り組みが、スタートアップエコシステムの活性化や、地域経済の発展に繋がることに期待が寄せられる。
会社情報
- - 会社名:株式会社UNERI
- - 設立:2020年5月14日
- - 代表者:河合 将樹
- - 所在地:愛知県名古屋市守山区小幡3-20-8
- - Webサイト:UNERI公式サイト